過去、「ニコニコ動画」(ニコ動)の新製品発表会では、何らかのサプライズが用意されてきた。
昨年10月10日の「(RC2)」や今年3月5日の「(SP1)」では、ニコ動のユーザーを観客として呼ぶということを試みた。そして、「(夏)」では2000人規模のユーザーを招待した「ニコニコ大会議2008」を開き、まるでアーティストのライブのような大きな盛り上がりを見せた。
そのニコ動の運営母体であるドワンゴから、9月30日に新バージョンの発表会である「ニコニコ小会議」を開くという知らせが届いた。これはぜひ行かなければと会場に向かったところ……なぜ発表会なのに、ブルーバックが!?
そう、今回は人物と背景をリアルタイムで合成して、ネットで生中継するという仕掛けだったのだ。会場に呼ばれたのは記者団のみで、名前通りの規模だった。
発表されたのは「ニコニコ動画(秋)」というマイナーアップデートで、独自のポイント「ニコニコポイント」を採用したことなどが新要素だ(詳細は次ページ以降)。前回のニコニコ大会議では、次期バージョンについて「(ββ)」(ダブルベータ)と告知していたが、これは次回に延期された。ちなみにドワンゴは12月4日にニコニコ大会議を開くと告げている。
小林氏によれば、9月30日時点におけるニコニコ動画の登録ユーザー数は930万人(毎月50万増)、モバイル会員は240万人(毎月16万人増)、有料会員は20万人(横ばい)とのこと。8月には月間ページビューが20億3300万と過去最高を記録。7月の1日のユニークユーザー(サイトを訪れた人の数で、1人が複数回訪れても1人と数える方法)は236万1300ユーザーだったという。
質問タイムも中継で
小会議で何より驚いたのは、質疑応答で記者もリアルタイム中継に写すというところ。「そんなこと言われても」と案内メールをよくよく見直すと……
※発表会中、報道関係各位からの質疑応答の時間を設ける予定です。質疑は、ニコニコ生放送において放送をさせていただく予定です。顔の露出が不可の方につきましては、マスクなどを用意いたしますのでご利用ください。
こ、「孔明の罠」がっ!
普段、記者会見をネタにしている側が、ドワンゴとユーザーのネタにされてしまうという珍しい光景が見られた。