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こんなに進化したブレードサーバー

NECのブレードサーバーを中堅企業が支持する「理由」

2008年09月17日 04時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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利便性向上のポイントはSigmaSystemCenter

SigmaSystemCenter Webコンソール

SigmaSystemCenter Webコンソール。ブラウザーを介して機器を制御・監視できる。2008年7月には、中小規模システム向けにSigmaSystemCenterのエントリー版も登場した

EMカードによる電力制御

EMカードによる電力制御。各ブレードの消費電力がリアルタイムで表示される

 ブレードサーバーはラック型やタワー型のサーバーと比較すると、消費電力省スペース性の点で優れており、ハードウェアを導入するだけでもメリットはある。しかしブレードサーバーの真価は、優れた管理機能を使いこなしてこそ発揮される。SIGMABLADEの場合、カギとなるのが管理ソフトウェアの「SigmaSystemCenter」だ。

 SigmaSystemCenterは、ハードウェアの管理や負荷・障害の監視、ソフトウェアの配信といったさまざまな機能を統合した管理ツールだ。いちいち「どれが必要な機能で、何を買えばよいのだろうか」と悩まなくて済むこともあり、SIGMABLADEを導入するユーザーの多くが、合わせて導入するという。

 SigmaSystemCenterにより、サーバーは障害発生時に自律的に対応するようになる。CPU負荷の上昇、電源ユニットの故障といったイベントとその対応関係を「ポリシー」として設定することで、障害発生時に無人で対応できるのだ。

 たとえば、あるシステムの負荷が増大したら、予備のサーバーに自動でOSやアプリケーションをインストールし、システム全体の処理能力を増強するポリシーを設定すれば、ダイナミックなスケールアウトまで実現できる。また、ハードウェアそのものが故障してサービスを提供できない場合に備えて、予備のサーバーで故障したサーバーを置換するポリシーを設定しておけば、システム全体をバックアップできる。予備のサーバーは、複数のシステムで共有できるので、コストをかけずに稼働率を向上できるわけだ。

(次ページ「ブレードサーバーとエンクロージャーの種類」に続く)

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