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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第66回

子猫の「かふか」――先輩猫相手にやりたい放題

2008年08月28日 17時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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珈琲豆そっくりの肉球
真っ黒、というよりよく煎られた珈琲豆そっくりの肉球 (2008年8月撮影 ニコン「D300」)

 「肉球が黒いっ」。それは不思議でもなんでもないのだが、今まで飼ってきた猫はみな肉球がきれいなピンクだったので妙に新鮮だったのである。

 「肉球が珈琲豆みたい」「それも深煎りだね」「ふかふかブレンドだね」(注:いつも豆を買ってる「珈琲工房」にそういうブレンドがある)「じゃあ『かふか』にしよう」

 かくして、名前が決まったのである。「フランツ・カフカ」(ご存じ、ドイツの作家)や、「風浦可符香」(「さよなら絶望先生」の登場人物)とは関係ない。

 新しい子猫がやってくると、最初に問題となるのが先住猫との折り合い。最初は敵対関係である。猫は縄張り意識が強いので、子猫は闖入者(ちんにゅうしゃ)としか見なされない。だから互いに慣れるまでケージを用意した方がいい、という話になるのだ。

 それが分かってても、「どうなるかな?」とわくわくするのが飼い主のサガってもので、カメラを構えてじっと静かに観察してみた。

 かふかがか細い声で鳴いたのを聞きつけた先住猫の「大五郎」が(ちなみに、おでこの黒い▲が「大五郎カット」っぽかったからである)ケージに向かってそろりそろりと近付いてくる。50cm、30cmと近づくまでは静かなものだが、互いに匂いを嗅ごうとケージ越しに鼻を近付けた瞬間、大五郎が「シャーッ」と威嚇の声を出し、かふかの耳がピタッと頭に張り付いた。

ファーストコンタクトの瞬間
ファーストコンタクトの瞬間、かふかの耳が寝ているのが分かる。互いに戦闘モード (2008年8月撮影 ニコン「D40X」)

 しかし、このあと大五郎がきびすを返して逃げていったのである。ファーストコンタクトはかふかの勝ちでした。わははは。だいたい、怖いモノ知らずの子猫が優位に立つそうである。

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