幅14.2mmで打てるのか?
KOHJINSHA SCシリーズほど小さなノートパソコンの数は少なく、挙げるとすれば、富士通のLOOX U、ソニーのVAIO type U、ギガバイトのM704、ウィルコムのWILLCOM D4などだろう。
これら超ミニノートの共通の問題は、携帯性としっかり打てるキーボードを両立するのが難しいという点だ。
LOOX Uは、タッチタイプができる十分なキーサイズを確保する代わりに、キー数が少ない。キー配列も特殊で、コンビネーション入力を多用する。
一方、VAIO type UやM704は、キー入力を親指入力に割り切っている。WILLCOM D4は、キーサイズ的にはタッチタイプと親指入力両方に対応するが、キータッチが一般のノートパソコンのようなパンタグラフ式ではなく、電子辞書のようなメタルドーム式。タッチタイプするにはややクリック感がありすぎる。
このように各社が頭を悩ますキー入力。今回工人舎は、携帯性を損なわず、タッチタイプができるオリジナルキーボードの開発に注力したという。特徴は以下の通り。
- パンタグラフ式の日本語84キー
- キーピッチは14.2mm、ストロークは1.5mm
- オーソドックスなキー配列
- キートップを湾曲させるオリジナル加工で、指とキーとの接触面積を増やしている
一見すると、一般的なB5ノートのキーボードを、キー配列などを変えずにそのままスケールダウンしたという印象だ。
しかし、実際に手を置いてみると「かなり小さい!」という印象を受ける。工人舎は14.2mmはタッチキーができるぎりぎりのサイズとしているが、はたして本当だろうか? 編集者のコメントを紹介しながら、その実力を見ていこう。