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工人舎「SC」 キー幅14.2mmの実用性と限界

2008年07月02日 11時00分更新

文● 小浜雅胤/トレンド編集部

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幅14.2mmで打てるのか?


 KOHJINSHA SCシリーズほど小さなノートパソコンの数は少なく、挙げるとすれば、富士通のLOOX U、ソニーのVAIO type U、ギガバイトのM704、ウィルコムのWILLCOM D4などだろう。

 これら超ミニノートの共通の問題は、携帯性としっかり打てるキーボードを両立するのが難しいという点だ。

VAIO SZと比較

VAIO SZ52B/B(奥)とSCを比較。13.3インチのVAIO SZがまるで17インチノートのように見える

 LOOX Uは、タッチタイプができる十分なキーサイズを確保する代わりに、キー数が少ない。キー配列も特殊で、コンビネーション入力を多用する。

 一方、VAIO type UやM704は、キー入力を親指入力に割り切っている。WILLCOM D4は、キーサイズ的にはタッチタイプと親指入力両方に対応するが、キータッチが一般のノートパソコンのようなパンタグラフ式ではなく、電子辞書のようなメタルドーム式。タッチタイプするにはややクリック感がありすぎる。

 このように各社が頭を悩ますキー入力。今回工人舎は、携帯性を損なわず、タッチタイプができるオリジナルキーボードの開発に注力したという。特徴は以下の通り。

  • パンタグラフ式の日本語84キー
  • キーピッチは14.2mm、ストロークは1.5mm
  • オーソドックスなキー配列
  • キートップを湾曲させるオリジナル加工で、指とキーとの接触面積を増やしている
SCのキーボード

キーは小さいが、配列は一般的なノートパソコンと同じ。記号や矢印キーなどがFnキーとの同時入力でないのがうれしい

 一見すると、一般的なB5ノートのキーボードを、キー配列などを変えずにそのままスケールダウンしたという印象だ。

ホームポジションはかなり窮屈

ホームポジションはかなり窮屈

 しかし、実際に手を置いてみると「かなり小さい!」という印象を受ける。工人舎は14.2mmはタッチキーができるぎりぎりのサイズとしているが、はたして本当だろうか? 編集者のコメントを紹介しながら、その実力を見ていこう。

キー幅19mmのノートと比較

一般的なキーサイズ(19mm)のVAIO SZと並べるとこれほど違う

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