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誰も知らないITの未来 ― 第1回

LUNARR高須賀 宣 vs UEI清水 亮 ガチンコ放談 第1回

技術者社長が語る「プログラマはキツい?いや、楽しいでしょ!」

2008年06月30日 04時00分更新

文● 二瓶 朗

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 元サイボウズの社長であり、現LUNARR CEOの高須賀 宣さんと、ユビキタスエンターテインメント CEOの清水 亮さん。日米のエッジな企業経営者のお二人にプログラマ人生から、日米のモバイルに対する認識の違い、最近注目しているテクノロジまで語り尽くしてもらった。全3回に分けてお送りするこのガチンコ放談。まず、第1回目は「プログラマ人生とは」「日米の思考の違い」「ネットの世界の成功の条件」だ。


プログラマはキツい? いやいや、楽しいでしょ


LUNARR Inc. CEO 高須賀 宣さん
LUNARR Inc. CEO 高須賀 宣さん

清水 ゆっくり高須賀さんとお話させていただくのは今日が初めてですよね。いきなりですけど、サイボウズがグループウェアを発売したのはいつでしたか?
高須賀 1997年の9月でした。
清水 そうだったんですか。実は僕が初めてCGIでプログラムを書いたのが1998年ぐらいで、グループウェア的なモノを作ったんですよ。もう1年早ければ、サイボウズに勝てたかもしれない(笑い)。
高須賀 CGIを使った製品はいくつかあったんですけどね。これはおもしろい! と思ったんですが、認知が低かったので、自分のところで開発して広めようかと……。
清水 いやでもあの当時にWebアプリケーションで勝負しようという根性が本当にすごいなと思いましたよ。それに気づいた人は少なかったと思いますね。
高須賀 でも僕はあのとき、勝利は確信していたんですけどね。ただ、いろいろ抵抗はありましたよ。セキュリティのレベルが低いとか、認証にクッキーを使うなとか。技術屋さんから叩かれましたからね。
清水 あれ、高須賀さんはもともと技術屋さんですよね?
高須賀 うん、僕は技術屋さん出身。
清水 なんて人ごとみたいに(笑い)。
高須賀 MZからプログラマ人生が始まって、PC-9801、UNIXと経て……UNIXのころが技術者バリバリの全盛時代でしたね。
清水 プログラマといえば、先日見かけたプログラマ向けWebマガジンに「プログラマは42Kの職場だ」みたいな記事があって。「とにかくキツい」と言いたいらしくて、ちょっと腹が立ちましたよ。現場向けのサイトなのにその現場をおとしめてどうするのか。盛り上げようよ、と。
高須賀 (苦笑)


泥のように働くことは、楽しく美しい


清水 それから、先日あった技術者向けの講演会で、ちょっと偉い人が「技術者はまず10年、泥のように働け」みたいなことを言ったわけですよ。そしてそのあとで管理職を経験しなさい、というようなことを、会場の若者たちに話すんです。
高須賀 僕はね、精神論は嫌いなんですよね(笑い)。
清水 でもね、僕もこの業界に入って10年経ってるんでけど、いま振り返ってみると、実際泥のように働いてきたんです(笑い)。
高須賀 僕もそう、泥のように働いてきた。でもね、楽しかった……。
清水 そうなんですよ。楽しいんですよ。泥のように働くことが。少なくとも僕にとっては宝石のような日々だった。だからね、そういう「キツい」ことだけを取り上げて、ネガティブに伝えることはしてほしくないんです。この業界をもっとポジティブに盛り上げてほしいですよ。
高須賀 僕からしたら、プログラミングなんてRPGみたいに楽しいものだったよね。
清水 そうですよね。ゲームを買ってプレイするよりも、コードを書いているほうが全然楽しくて気持ちよかった(笑い)。どんどんハイになれた。ほんとは「こんなに楽しくてスミマセン」という感じの職業なんですよ、プログラマって。僕は今後、「ラブ&コード」って標語を掲げて行きたいですよ(笑い)。
高須賀 ラブ&コード、なるほどね(笑い)。

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