Firefox 3で目指すもの
2004年にリリースされた「Firefox 1」は、ウェブブラウザーに選択肢を与え、「曲がっていたウェブの世界を元に取り戻そう」という思想であったとし、2006年の「Firefox 2」ではブロードバンド化への対応とRSSやブログに代表される、新しい双方向ウェブサービスを考慮した。
そしてFirefox 3はウェブアプリケーションプラットフォームの新基盤になることを念頭に、特にJavaScriptや描画エンジンなどの高速化に取り組んだ。
モバイル版Firefoxも登場
今後については、秋ぐらいにモバイル向けFirefoxをリリースする予定であることを明かした。ただし、日本の携帯電話機向けというよりは、NokiaやWindows Mobile機など、海外メーカーのスマートフォン向けの製品になりそうだ。
また、Firefox 3ではNTTと三菱電機が共同開発した暗号化技術「Camellia」(カメリア)をウェブブラウザーとして初めて搭載しているが、このように日本のモノ作り技術をFirefoxを通して世界に広めたい意向も語った。
さらに、Mozilla Japanについては、日本のコンシューマーユーザーとエンジニアを結ぶパイプライン的な役割を考えたいとし、特に英語ベースの海外のエンジニアと日本のユーザーが直接やり取りできるような仕組みを検討するという。
この連載の記事
-
第5回
PC
Opera社SVPに聞く「9.5」魅惑の新機能 -
第3回
PC
機能で選ぶ次世代ブラウザー(後編) -
第2回
PC
機能で選ぶ次世代ブラウザー(前編) -
第1回
PC
速度で選ぶ次世代ブラウザー IE 8だけじゃない -
PC
次世代ブラウザー Firefox 3登場! - この連載の一覧へ