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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第56回

猫写真をレタッチしよう―色と明るさ編

2008年06月05日 11時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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まずはカラーバランスを整え、色味を暖かく


 パッと見て感じるのは、色がちょっと青白いことと、逆光気味で暗いこと。これは曇天下の木立の中で撮影したためだ。曇天や日陰では日差しの中より色温度が高いので、このように青白く写る。これはこれで間違ってないんだけど、猫写真としてはもうちょっと暖かい感じにしたい。

カラーバランス

色味の調整には「カラーバランスを補正」機能を利用する

カラーバランス

青みがかった画が補正され、全体に暖かみが出た

 そこで登場するのが「カラーバランスを補正」機能。スポイトツールを白であるべき箇所に当てて、そこが白くなるようにしてくれる機能だ。

 これで猫の白い毛並みの部分をクリックしてやる。すると全体にちょっと赤っぽくなる。これでOK。うまくいかないときは、クイック補正の「色温度」や「色合い」を使って微妙に調整してやるといい。



全体の明るさとコントラストを調整


 次は明るさ。画面右上のヒストグラムを見る。これは画像全体の明るさの分布図で、右に行くほど明るい。ってことはこの上の写真の場合、「グラフが左に偏ってる=もっと明るくしてやる余地がある」である。

暗い画像を明るくするためには「明るさ・コントラスト」の調整を行なうのが基本

暗い画像を明るくするためには「明るさ・コントラスト」の調整を行なうのが基本

 これを修整する方法はいろいろあるが、一番簡単で分かりやすいのが「明るさ・コントラスト」。全体に明るくして、コントラストを少し落として明るくてやわらかい感じにしてみたのが上の写真。ヒストグラムを見ると(グレーの部分が元のグラフ、黒が調整した現在の状態)、全体に山が右に移動しているのが分かる。

左が補正前(カラーバランスのみの調整)、右が補正後(明るさコントラストの調整)のヒストグラム。かなり左に寄っていた山が右に移り、全体的なバランスがよくなったことが分かる

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