23日に発表されたAMDのトリプルコアCPU「Phenom X3」シリーズの販売が26日(土)から始まる予定だ。なお、同時に「Phenom X4 9550」も店頭に並ぶ。
初のトリプルコア採用CPU「Phenom X3」シリーズ
「Phenom X3」シリーズは、3月に発表された初のトリプルコア採用CPU。3つのCPUコアと各コアに付属する1~2次キャッシュ、全コアに共有される3次キャッシュ、統合メモリーコントローラーなどを内蔵する。
製造プロセスは65nm SOI。トランジスター数は約4億5000万個で、これはクアッドコアCPUである「Phenom X4」と同じ。4コアを実装するものの、1個分使用していないCPUが「Phenom X3」となる。その他、各コアごとに512KBの2次キャッシュを備えるほか、1.5MBの共有3次キャッシュ搭載。メモリーコントローラーはDDR2-1066まで対応。HyperTransport 3.0に対応しTDPは95Wとなる。
ラインナップはクロック周波数2.4GHzの「Phenom X3 8750」とクロック周波数2.3GHzの「Phenom X3 8650」、クロック周波数2.1GHzの「Phenom X3 8450」の3モデル。このうち26日から発売となるのは上位2モデルの「Phenom X3 8750」と「Phenom X3 8650」だ。
また、ご存じの通りCPU名のモデルナンバー下2桁が「50」となっているので、TLBエラッタが解消されたB3ステッピング採用のモデルということになる。現在予約を受け付けているT-ZONE.PC DIY SHOPでは「Phenom X3 8750」が予価2万1924円、「Phenom X3 8650」が1万8690円。もちろん26日からは、ほとんどのパーツショップで販売がスタートする予定だ。
「Phenom X4 9550」も同時発売
同時発売となる「Phenom X4 9550」は、すでに販売中の「Phenom X4 9750」と「Phenom X4 9850 Black Edition」の下位モデルで、クロック周波数は2.2GHz。TDPは95Wで、L2キャッシュが512KB×4、L3キャッシュが2MBとなるのは従来通りだ。こちらもT-ZONE.PC DIY SHOPにすでに入荷済み。予価は2万1924円となっている。
なお、同店によるとTDP65Wとなる省電力モデル「Phenom X4 9100e」も29日に入荷するとのこと。こちらも予価は2万1924円だ。