使い勝手を追求したAF機能の特徴
「E-420」は、コンパクトデジカメと同じように撮影できる「ライブビューAF」をはじめ、AF機能が大きく進化を遂げた。まずは「ハイスピードイメージャAF」と呼ばれる、高速で高精度のコントラストAF機能を採用した点に注目したい。AF時にミラーダウンする必要がないコントラスト検出方式を用いているため、快適にライブビュー撮影できる。
とはいえ、AFに1秒程度かかってしまうので、動く被写体を撮影する際はファインダー撮影がお勧めだ。
ハイスピードイメージャAFに対応するレンズは、付属のレンズのほか同社が販売する単焦点のパンケーキレンズ「25mm/F2.8」がある。従来のレンズでライブビューAFを使うと、合焦に2~3秒かかってしまうので、本機以前に発売されたレンズの使用はお勧めしない。
そのほかの新機能としては、最大8人の顔を検出し、AFやAEを調整してくれる「顔検出」や、顔と背景を適切な明るさで撮影できる「フェイス&バックコントロール」といった、快適なライブビュー撮影を追求した機能が加わった。
同社がラインアップする一眼レフの中ではローエンドではあるが、このようにAF機能を大幅に強化したおかげで上級者が持ち歩くサブカメラとしても楽しめるように仕上がっている。
【Conclusion】
○
コンシューマーモデルとは思わせない「外観」「性能」「機能」を搭載している。プロユーザーに対しても入門機特有の物足りなさを感じさせない。
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やはりライブビューAFが遅い。特に従来の汎用レンズではAF速度が落ちる。軽くて小さくなったのはいいが、キットのレンズがやや安っぽい。
(MacPeople 2008年6月号より転載)