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広がるFeliCaの未来を見た

2008年03月11日 15時38分更新

文● 秋山文野

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 おサイフケータイを文字通り「財布」だと考えると、これまでFeliCa技術が実現してきたのは、中身の小銭とクレジットカードの置き換えだった。

FeliCa
このマークがFeliCaの目印だ

 しかし、財布にはこれ以外にもさまざまなものが入っている。例えば、銀行のキャッシュカード。今後ケータイで銀行のATMを操作できる日が来るのも間近だ。FeliCa技術の応用範囲は確実に広がっている。



キャッシュカードがFeliCaになる2つの利点


 フェリカネットワークスは4日~7日まで東京ビックサイトで開催された「IC CARD WORLD2008」の会場で、銀行やノンバンクで使える、モバイルFeliCa対応のICキャッシュカードとATMを展示した。

FeliCa ATM
モバイルFeliCaキャッシュカードで操作するATM。複数のキャッシュカードを1台のケータイで管理でき、入出金や電子マネーチャージができる(イオン銀行のATMとなっているが参考出展であり、商用サービス提供時期は未定)

 携帯電話に最大6種類のキャッシュカードアプリを入れ、ATMにタッチして銀行口座を操作する。口座から直接携帯の電子マネーにチャージしたり、振り込みなどの操作も行なえる。

 ケータイにキャッシュカードが内蔵される利点は、財布の中身が減らせることにとどまらない。

 キャッシュカードがアプリ化すれば、即時発行が可能となり、従来のように銀行にカードを申請して、書留でプラスチックカードを受け取るといった手順も省ける。また、遠隔ロック、ICカードロック、PINロックと三重の不正利用防止対策が取られているため、紛失・盗難した際にも、従来のキャッシュカードより迅速な対応ができる。対応金融機関が決定してから、2009年以降に実物が登場する予定となっている。



電子マネー専用のATMも登場する見込み


 同時に電子マネー専用のATMも考案されている。これは銀行口座から、ケータイに収められた複数の電子マネーへ一度にチャージができる機器だ。現金の引き出しを行なわないキャッシュレスタイプのATMなので、盗難の心配や紙幣を補充する手間もない。したがって、設置できる場所の範囲も広がる。こちらは、ICキャッシュカード対応ATMの登場より、もう少し後に登場するとのことだ。

静脈認証との組み合わせ
指静脈認証とFeliCaを組み合わせ、高速生体認証を実現

 電子マネーがお金に近付くと、気になるのがセキュリティーだが、ソニーブロードバンドソリューションはFeliCaに指静脈認証を組み合わせ、安全性を強化する技術を提案している。FeliCaチップ搭載のカードをかざし、センサー部に指を置くとロックを解除するというものだ。指静脈のデータはコンパクトで、FeliCaの中へ暗号化して格納しても容量には余裕がある。展示では入退室システムとなっていたが、ATMなど金融機関での利用も可能ということだ。

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