初代「EOS Kiss Digital」から数えて4代目に当たる「EOS Kiss X2」が3月下旬に発売される。名前から見ると、従来機「EOS Kiss Digital X」の後継機となるが、しばらくは従来機と併売になる模様だ。
画質面での進化に関しては追ってお届けするが、ここでは量産直前の試作機を利用し、外観や機能を中心に紹介する。
訂正とお詫び:掲載時、EOS Kiss X2の製品名に誤りがありました。訂正してお詫びします。(3月7日)
画素数が増え、内部の処理も14bitに
改善点としては、撮像素子がAPS-Cサイズで、有効1220万画素のCMOSイメージセンサーと変わり、Kiss Digital Xの1010万画素より約200万画素画素数が向上したことや、内部での画像処理を行なう映像エンジンが「DIGIC II」から「DIGIC III」へ進化し、内部処理が12bitから14bitへと引き上げられた点などが挙げられる。
上位の中級機「EOS 40D」はすでにDIGIC IIIを搭載し、14bitの内部処理を実現しているが、エントリー機のKissシリーズでもこれに迫る高画質化が期待できそうだ。ちなみにEOS 40Dの画素数は有効1010万画素なので、解像度のみで比較すれば、EOS Kiss X2がEOS 40Dを上回っている形になる。
EOS Kiss X2の価格は、ボディー単体で7万円台後半から8万円台になる見込み。従来機のEOS Kiss Digital Xは新品で5万円強で販売されている店もある。価格のこなれたKiss Digital Xか、新機能満載のKiss X2にするかは悩みどころだ。