キヤノンマーケティングジャパン(株)は27日、インクジェットプリンター「PIXUS」（ピクサス）シリーズの新機種として、ブラック＆シルバーの鏡面デザインを採用した単機能プリンター「PIXUS iP2600」と、両面対応のADF搭載のスキャナー付き複合機「PIXUS MX850」を発表した。価格はオープンプライス。予想実売価格はiP2600が8000円前後、MX850は4万円前後。発売日は両製品ともに3月6日。
PIXUS iP2600
PIXUS iP2600は、2007年3月に発表された「PIXUS iP2500」（関連記事1）の後継機種。印刷などの基本機能は従来と同等だが、本体サイズが幅442×奥行き253×高さ142mmと前モデルに比べて高さが約10mm小型化しているのが特徴。また排紙トレイを搭載したほか、排紙トレイ部分にセンサーを内蔵することでトレイを閉じた状態で印刷を行なうとパソコン側にエラーメッセージを表示するようになった。
インクは染料系のシアン/マゼンタ/イエローと顔料系のブラックの計4色。インクヘッドは合計1472ノズル、印刷解像度は4800×1200dpi、最小インク滴は2plとなっている。印刷速度はL判フチなし写真印刷が46秒で、A4写真フチありが120秒。インターフェースはUSB(Hi-Speed非対応)で、PictBridgeなどのダイレクトプリントには非対応。電源はAC100Vで、消費電力は約7W。重量は約3.7kg。 対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.2.8以上。
PIXUS MX850
PIXUS MX850は、2006年2月に発表したA4対応複合機「PIXUS MP830」（関連記事2）の後継機種。基本機能は2007年9月に発表された複合機「PIXUS MP610」（関連記事3）をベースにしているが、両面対応のADF機能などを追加したのが特徴だ。
MP830から強化された機能として、10BASE/100BASE-TX準拠の有線LANに対応し、スキャナーが光学解像度2400dpiから4800dpiに向上した。そのほか、2.5インチの液晶ディスプレー（23万画素）を新たに搭載したほか、別売のBluetoothアダプターにも対応している（8500円）。上面カバーが曲線を描いた本体デザインはMP830を踏襲しているが、本体サイズの高さで約30mm、800gの軽量化を図っている。
本体サイズは幅508×奥行き483×高さ260mm、重量は約13.9kg。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9以上。
