週末見るコンテンツはコレ★ 第28回

【週末見るコンテンツはコレ★】

セガール師匠はテッパンっす！　最新作「沈黙のステルス」など「思わず手に汗握らないアクション」3作品

巨匠のトラック野郎ムービーは
ダーティハリーよりも人気だった！
「ダーディファイター」

「ダーディファイター」のパッケージ

ダーディファイター
DVD
価格：2625円
発売日：2002年5月15日（発売中）

ワーナー・ホーム・ビデオ
http://www.whv.jp/

　アカデミー監督賞・作品賞を受賞した、アメリカ映画界を代表する映画人。政治家としての手腕も評価が高く、ジャズに対する造詣も深い。誰もが認める巨匠、クリント・イーストウッドの若き日（といっても48歳だが）の異色作。

　あのイーストウッドがオランウータンとトラックに乗って素手ゴロ2人旅。好きなあの娘を追いかけて、邪魔する奴はフルボッコ。わかりやすいギャグと脳天気なムードは、まさにアメリカ版「トラック野郎」。イーストウッドが文太兄ぃとしたら、オランウータンはキンキンといったところか。

　「荒野の用心棒」や「ダーティハリー」のクールなイメージとは一変して、ちょっと抜けた気のいい街のアンちゃんをイーストウッドが好演。最近の文化人路線のイーストウッドしか知らない人が観たら驚くことだろう。日本での知名度は低いが、本国での評判は絶大（評論家筋は別として）で、イーストウッドが出演した作品としての興行成績は「許されざるもの」が公開されるまでは最も高かった。あの「ダーティハリー」よりも人気があった作品なのだ。

　人気のある作品に続編があるのは世の常、本作も悪ふざけ度をバージョンアップした続編、「ダーティファイター/燃えよ鉄拳」が制作された。「ブルース・リー」ブームに乗っかっちゃった邦題以外はあまり見るべきところはないので、本作が異常に気に入っちゃった人は見てみてもいいかも。