流麗なZEN designで所有欲も満たす

10万円以下でこの充実度　手の届くタブレットPC「HP Pavilion Notebook tx2005」

片手で持つには重い2kgという重量だが……

　液晶下部のヒンジにはやや大きめのスピーカーが配置されている。「ALTEC LANSING」ブランドのステレオスピーカーで、大きめの音量でも音が割れることなく、ノートPCとしてはかなり良好な印象だ。液晶パネルを反転させてDVDを視聴すれば、液晶テレビのようにも利用できる。

余裕のある19mmキーピッチによりキーボードは非常に打ちやすい。液晶パネル部の下にステレオスピーカーユニットが配置されている

　重量はDVDドライブ付きで約2.2kg（実測値）、DVDドライブを取り外して標準添付のウェイトセーバーを装着すれば1.97kgとなる。片手で持ってスタイラスで操作する場合にはやや重い。

光学式ドライブはDVD-ROM8倍速／CD-ROM24倍速のスーパーマルチドライブ。付属のウェイトセーバーを装着することで本体の重量は1.97kgになる

　こだわっているなと感じさせるのが、ディスプレーのロック機構。タブレット操作のときに液晶面を表にしてパネルを閉じた際にも、液晶面を内側に閉じた場合と同様に、カチりとロックがかかる点だ。このため低価格のモデルにありがちな、ペン操作時の不安定感がない。質感だけではなく、細かな操作感に関しても配慮されている点には好感を持った。

2kgとやや重めながら、タブレットPCならではの縦長位置での操作もなんとか使えるサイズ。とはいえ一番取り出しにくい位置にペン収納庫がくるのはちょっと使いづらい

　ただし、縦位置にして左手で抱えると、スタイラス収納部が下になってしまって取り出しづらい点（液晶の向きは90度ずつ4方向に回転できるのだが、手に持つ際にはヒンジ部を右にしたほうが安定しやすい)や、画面輝度が足りず、ややコントラストが弱い点などは改善を要望したいところだ。もっとも輝度やコントラストに関しては、感圧式のタッチパネルを装備した液晶ディスプレーに共通する問題ではある。