IBMが初めてタブレットパソコンをリリースしたのは1992年。「ThinkPad」ではなく「PS/55」シリーズとして登場した。
ThinkPadとしての初めてのタブレットパソコンは1993年の「ThinkPad 710T」。OSはIBM DOS 5.0/Vだった。
それから15年。パソコン事業がレノボに移譲されても、タブレットパソコンの歴史はThinkPadに引き継がれ、今も続いている。
最新のタブレットコンパチブルノートパソコン「ThinkPad X200 Tablet」(27万8250円で発売日は未定、関連記事)には、そんな同社のタブレットパソコンへの想いが工夫として盛り込まれている。
外光の反射の少なさにビックリ!
たとえばタッチパネルディスプレーは、円偏光処理(入射した光を90度回転させて反射する)を利用した低反射技術により外光反射率を1.6%まで低減(従来は20%)。屋外でも画面が見やすいように工夫されている。
また感圧式のタッチパネルのほかに電磁誘導式のデジタイザーを搭載しており、付属のペン入力が優先される。つまり、ペン入力時に手がタッチパネルディスプレーに触れていても、そちらにマウスカーソルが取られることがないのだ。
さらに、加速度センサー(HDDの故障を防ぐため、衝撃が加わる直前にヘッドを退避させるためのもの)を応用し、本体の向き(縦or横)に合わせて自動で画面を回転させる機能を搭載する。
個人的にうれしいのは本体が1.61kgと軽くなったこと。従来のX61 Tabletから200gほど軽くなっているが、本体の基板を小さくすることで軽量化を実現したそうだ。