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15年の集大成!? ThinkPad X200 Tabletのこだわり

2008年10月22日 18時04分更新

文● 橋本 優

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「ThinkPad X200 tablet」

「ThinkPad X200 tablet」

 IBMが初めてタブレットパソコンをリリースしたのは1992年。「ThinkPad」ではなく「PS/55」シリーズとして登場した。

「ThinkPad TransNote」

2001年に登場した「ThinkPad TransNote」は、紙のノートとパソコンを融合した画期的な機種だった

 ThinkPadとしての初めてのタブレットパソコンは1993年の「ThinkPad 710T」。OSはIBM DOS 5.0/Vだった。

 それから15年。パソコン事業がレノボに移譲されても、タブレットパソコンの歴史はThinkPadに引き継がれ、今も続いている。

 最新のタブレットコンパチブルノートパソコン「ThinkPad X200 Tablet」(27万8250円で発売日は未定、関連記事)には、そんな同社のタブレットパソコンへの想いが工夫として盛り込まれている。


外光の反射の少なさにビックリ!

右側が低反射技術を利用したタッチパネル。写りこみがものすごく低減している

右側が低反射技術を利用したタッチパネル。映りこみがものすごく低減している

 たとえばタッチパネルディスプレーは、円偏光処理(入射した光を90度回転させて反射する)を利用した低反射技術により外光反射率を1.6%まで低減(従来は20%)。屋外でも画面が見やすいように工夫されている。

 また感圧式のタッチパネルのほかに電磁誘導式のデジタイザーを搭載しており、付属のペン入力が優先される。つまり、ペン入力時に手がタッチパネルディスプレーに触れていても、そちらにマウスカーソルが取られることがないのだ。

タブレットの設定画面

タブレットの設定画面。画面の自動回転設定などが行なえる

 さらに、加速度センサー(HDDの故障を防ぐため、衝撃が加わる直前にヘッドを退避させるためのもの)を応用し、本体の向き(縦or横)に合わせて自動で画面を回転させる機能を搭載する。

本体内部。基板を小さくすることで軽量化を実現した

本体内部。基板を小さくすることで軽量化を実現した

 個人的にうれしいのは本体が1.61kgと軽くなったこと。従来のX61 Tabletから200gほど軽くなっているが、本体の基板を小さくすることで軽量化を実現したそうだ。

ディスプレーの周囲にはワイヤレスLANのアンテナを内蔵

ディスプレーの周囲にはワイヤレスLANのアンテナを内蔵。右上に飛び出しているのはワイヤレスWANのアンテナ

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