このページの本文へ

よろしくパソドック 第9回

【よろしくパソドック Vol.9】

魔法の特定ゲーム用デバイス「みるきぃ・ソーセージ」【みるきぃCAT編】

2008年02月11日 21時00分更新

文● 藤山 哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

8)打鍵用アームの取り付けとプランジャの連結

この後の調整作業があるので、ネジはいずれも仮止め程度に

リンクアームとソレノイドのブランジャはM3 20mmのネジで連結。打鍵用アームはキーボードの大きさに合わせて4~6穴ぶんぐらいの長さを切り取って使う

 L字ブラケットの支柱を固定したら、リンクアームとソレノイドのプランジャをM3 20mmのネジで連結する。隙間にはワッシャを入れてぐらぐらしないようにして欲しい。
 続けて、キーを押すためのアームをサーボホーンに固定する。ここだけは、2本のネジを使ってしっかり固定しよう。ただし調整があるので、締めすぎないように。

9)打鍵アームの調整

キーを押し込んだときに、ブランジャが奥までくるように打鍵アームの角度などを調整する

キーボードの下にユニバーサルプレートを滑り込ませ、打鍵アームをキーの上にセットする。12Vの電源があれば、ソレノイドの電線に接続し、キーが押せるかをチェックしよう

 写真のようにアクチュエータユニットをキーボードの間に挟みこみ、キーボードを押し込んだときにソレノイドのブランジャが奥まで来るように、打鍵アームの角度を調整しよう。
 もし12VのACアダプタがあれば、ソレノイドの電線をACアダプタのジャックにつなげて、キーが押せるかどうかをチェックしてみるといいだろう。たいていのキーボードは「ガチコン!」と音を立てて押せるはずだ。またもしソレノイドのパワー不足であっても、後でリカバリー可能なので、次の作業に進んで欲しい。

10)2連ソレノイドのリンク機構

パーツが密集して工作しづらいけどガンバレ!

[Ctrl]と[Shift]キーを押す2連ソレノイドユニット。リンクの支持は、2つまとめて共用している

 2連ソレノイドの場合も基本は同じだ。ポイントは、2つのサーボホーンを1本のネジで固定するところぐらい。
 次は反対側から見たところ。

パーツが密集して工作しづらいけどガンバレ!

[Ctrl]と[Shift]キーを押す2連ソレノイドユニット。リンクの支持は、2つまとめて共用している

 次の写真は、リンク機構の拡大だ。

リンク機構横から

リンク機構を横から見たところ。各部のネジをゆるく締めて、ソレノイドに連結しないと作業しづらいことに注意

 そして上から見たところ。

リンク機構上から

リンク機構を上から見たところ。ユニバーサルアームに付属のスペーサとワッシャを使い幅を調整している

 サーボホーンの間には、ユニバーサルアームについてくるスペーサとワッシャを使い、サーボホーン間の隙間を調整しているのが分かるだろうか?

11)2連ソレノイドの打鍵アーム

[Shift]キー用打鍵アーム

[Shift]キーはアクチュエータから離れているので、長いアームを用意し、そこに小さい下向きのアームを取り付ける

 [Ctrl]キーは手前にあるので、先に作ったものと同様の打鍵用アームでOK。問題は離れた位置にある[Shift]キーだが、写真のようにするといい。
 長いアームをサーボホーンに取り付け、短いアームをそれに固定してキートップを押すようにすればいい。ソレノイドのストローク調整は、短いアームの角度や長さを調整して、キーを押し込んだときにソレノイドのプランジャが奥までくるようにしよう。
 キーボードにセットしたときは、次の写真のようになる。

調整が終わったら打鍵アーム固定ネジはきつく締めておこう

2連ソレノイドユニットをキーボードにセットしたところ

12)コネクタの作成

アクチュエータユニットのコネクタ

フットスイッチのピンアサイン(どのピンがどれに割り当てられているか)をチェックし、ソレノイドの電線をハンダ付けしていく

 最後にフットスイッチからの電源を供給するコネクタを取り付ける。左側から[Ctrl]キー用のプラス電源、[Shift]キー用のプラス電源、[Space]キー用のプラス電源、一番右は3つのソレノイド共通のマイナスとなっている。
 ソレノイドには極性がないので、ソレノイドから出ている電線のどちらか1本を一番右の端子にハンダ付けする。これは3つのソレノイドで同じだ。
 残るソレノイドの電線は、対応するピンにそれぞれハンダ付けしよう。

13)アクチュエータユニットの完成

これでエ●ゲーのキーボード操作は、完全に足で操作可能となった

2つのアクチュエータユニットを装着したキーボード

 完成したアクチュエータユニットをキーボードにセットすると、このようになる。ただ、キーボードにはゴム製の足がついていて、手前の2連ユニットのちょうど下にくるだろう。となると、奥のユニットは、キーボードと打鍵アームの間に隙間ができてしまうので、薄いスポンジゴムで高さを調整する必要がある。

隙間が大きい場合は、何枚かスポンジゴムを重ねればOK

両面テープで薄いスポンジゴムを貼り高さを調整する

 このように、ユニバーサルプレートの裏面にスポンジゴムを両面テープなどで貼って高さを調整すればいい。

14)リンク機構のナットを固定する

ラジオペンチなどでナットを固定して、ドライバでネジを締める

ユニバーサルアームに添付されている、M3ネジ用のリンク機構用ナット。これは便利だ!

 ここまでリンク機構は、M3のナットで固定していたが、衝撃などで緩くなったり固くしまったりする。普通であれば、ネジ止め剤や瞬間接着剤でナットを固定するところだが、タミヤはいい仕事をする!
 なんとリンク機構用のプラスチック製ナットが、ユニバーサルアームにセットされているのである!
 それが写真にある、歯車型のプラスチックパーツ、リンク用ナットである! リンク機構のナットは、すべてこのナットに変えて完成となる。
 少し締める力が必要になるので、プライアなどでナットを押さえてドライバで締めるといい。またリンク機構がスムーズに動くように、締め付けすぎに注意して欲しい。

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ