台湾ASUSTeK Computer社は23日、25日に発売を予定している小型ノートパソコン(モバイルインターネットデバイス)「Eee PC 4G-X」(以下Eee PC)のプレスカンファレンスを実施した。
Eee PCは、6月に台湾で開催したIT機器見本市「COMPUTEX TAIPEI 2007」で「199ドルで販売する」と発表して話題になったノートパソコン。Windows XP Home Editionをプレインストールしており、ストレージにはHDDでなく4GBのSSDを内蔵している。無線LAN機能は、IEEE 802.11b/gを内蔵。重量は1kgを切る約920gとなっている。詳細な仕様は下記関連記事を参照されたい。
ASUSTeK アカウントマネージャーの謝 青陵(シャ セイリョウ)氏は、Eee PCについてのターゲットを、現在パソコンを所持していない人と述べる。「Eee PCは自社開発の新たなカテゴリーの新製品。Eee PCの潜在マーケットは、世界中には50億人いると言われるパソコンを所持していない人々だ。Eee PCはその人々には役に立てる。これからWeb2.0世代のインターネットならEee PCと考えていただきたい」(謝氏)。
プレスカンファレンスでは、ASUSTeKとNTTブロードバンドプラットフォーム(株)(以下NTT-BP)が共同で、NTT-BPの無線LANサービスを利用した情報配信プラットフォーム「Wi-Fine」(ワイファイン)(関連記事)を、Eee PCから無料で体験できるキャンペーン「Eee PC発売記念 Wi-Fi体験キャンペーン」が、発売と同時に実施されることも発表された。
キャンペーン期間中は、Wi-Fineエリア上でインターネット接続を1日1回だけ時間制限なく無料で利用できる。Eee PCに同梱されている告知チラシに記載しているキーワードを利用して、Wi-Fine公式サイトから4月30日までに申し込めば利用できる。利用期間は5月31日まで。
会場ではNTT-BP代表取締役社長の小林忠男氏が登壇し、「Eee PCは会社や家、通勤途中で使ったりと、4万9800円という価格に対してコストパフォーマンスに優れたパソコンだ。Wi-Fineを利用すれば、つくばエクスプレス全駅や走行中の社内でもインターネットを利用できる。NTTグループとして、Eee PCと連携して新たなビジネスモデルや市場開発に取り込みたい」と述べた。