注目のスーパーバイクの操作感は!?
もう1つ、PGR4で注目すべき新要素が「スーパーバイク」。ドゥカティやBMW、ハーレーダビッドソンなど海外バイクメーカーの大型バイクに目を向けられがちだが、実は日本はかなりのバイク大国。PGRシリーズでの四輪の国産車は、GT-Rなどのスポーツカーでもランクが低く設定されていたが、カワサキの「NINJA」などのハイパワーバイクは「Bランク」などに設定されている。Bランクといえば横に並ぶのはエンツォフェラーリクラスだ。
さて、そのバイクの操作感だが、当然のことながら四輪とはかなり異なる。筆者はバイクに乗れないので、実際のところは少々わからないのだが、直線を加速で引っ張り、コーナーではしっかりと減速、コーナーを抜けたらさらに加速、といった感じだ。しかし、エンジンの鋭い吹けあがりと加速に目を奪われていると、あっという間にコーナーが迫ってくる。そのまま加速していると正面から激突して、ライダーは宙に放り出されてしまう。
現実ではそのまま病院行きだが、ゲームなのでその場所からのリスタートとなる。とはいえ、四輪で壁に接触したときよりもタイムロスは大きい。また、他者との接触にも弱いので、リリース当初は「バイクを選ぶ=ハンデ」ということになるかもしれない。しかし操作に慣れてきたら、その加速によるアドバンテージを十分に得ることができるだろう。
また、ドライバー視点による見え方も四輪とはかなり異なる。というのも、バイクはコーナーを曲がるときに車体ごと傾けて曲がっていくので、画面も真横を向いてしまうのだ。バイクをプレイするときは、自分を後ろ上から見た第三者視点でプレイするのがイイと感じた。
ゲーム部分だけじゃない、オンラインコミュニティーを形成
また、本作には前作にはないオンラインでの楽しみ方が存在する。それは「リプレイ動画のアップロードおよび動画への投票」である。自分がプレイしたレースのリプレイを保存しておけば、同社のサーバーに動画データをアップロードでき、PGR4の中から閲覧することができる。また、投票機能により好評を得た動画は、TOP20として選ばれるという。
詳しい機能は明らかにされていなかったが、この動画は全世界に公開することができ、ほかの人がアップした動画の検索もできる。ただし、動画はパソコン側からウェブブラウザーなどで見ることはできず、あくまでPGR4からの閲覧となる。これは、動画データを映像として保存しているのではなく、各情報として保存しているからだという。
そのほか、前作やForza2と同様に撮影したスクリーンショットを、専用サイトにアップロードすることが可能だ。こちらはパソコンからも取り込むことができる。
同社のソフトはこうした、Xbox 360だけに留まらないオンラインを巻き込んだコンテンツ作りに長けているという印象だが、Forza2のように強烈なカスタマイズ機能があるわけではないので、ネットユーザーを巻き込んだ一大ムーブメントにはなりにくいだろう。しかし、直接的であれ間接的であれ、ゲームは1人で楽しむものではないという点を前面に出してきており、オンラインコミュニティーの形成という面では、同社はやはり一歩先を行っていると言える。