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グループ写真編集やパノラマ合成など編集機能を強化

アドビ システムズ、Photoshop Elements 6&Premiere Elements 4を発売

2007年09月25日 09時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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 アドビ システムズ(株)は25日、低価格な画像編集ソフト「Adobe Photoshop Elements」と動画編集ソフト「Adobe Premeire Elements」の新製品として、「Adobe Photoshop Elements 6」「Adobe Premiere Elements 4」および両製品を1パッケージにした「Adobe Photoshop Elements 6&Adobe Premiere Elements 4」を10月下旬に発売すると発表した。同社直販サイト“アドビストア”価格は、それぞれの単体が1万4490円、2製品の1パッケージが2万790円。いずれも通常版の価格で、このほかに乗換え/アップグレード版、アカデミック版が用意されている。対応OSはWindows Vista/XP SP2となる。

Adobe Photoshop Elements 6&Adobe Premiere Elements 4

Adobe Photoshop Elements 6&Adobe Premiere Elements 4のパッケージ

 両者に共通する特徴は、今年5月に発表された「Adobe Creative Suite CS3」のインターフェースを取り入れていることと、より高度な編集機能を追加し、初心者にも使いやすいという“ガイド機能”や“テーマ機能”を搭載したことなどが挙げられる。

 インターフェースは、編集する素材(静止画や動画など)を展開するメイン画面を、従来の明るいグレーからダークグレーベースに変更し、操作メニューをPhotoshop CS3/Premiere CS3と同様のレイアウトに変更している。従来のPhotoshop Elements/Premiere Elementsユーザーは当初とまどうかもしれないが、同社のElements製品は上位製品へのステップアップを促す製品と位置づけられているため、CS3との共通化を図ったのだろう。

Adobe Photoshop Elements 6

Adobe Photoshop Elements 6のパッケージ

 Photoshop Elements 6の編集機能の主な強化点としては、以下の5点がある。

  • 写真管理機能“スマートアルバム”の装備
  • グループ写真編集やパノラマ合成機能の搭載
  • モノクロ編集機能の強化
  • 本/冊子をイメージしたアルバム“フォトブック”作成機能の搭載
  • 初心者向けのガイド機能の充実

 スマートアルバムは、Creative Suite CS3が搭載したマルチメディアファイル管理ツール「Adobe Bridge CS3」に近い機能を、静止画管理に特化した画像管理機能だ。大量のデジタル写真から似たような被写体をグループ管理したり、重要度に応じて星印や名札(タグ)を付けて管理できる。また、撮影日時や保存しているフォルダーが異なっても1つの画面で一括管理できる。

 グループ写真編集は、スマートアルバムでまとめた被写体を使って、例えば横を向いたり目をつむってしまった複数枚の集合写真から、カメラを向いたベストなカットだけを合成する機能だ。“Photomerge”(フォトマージ)機能により、カメラ位置が多少ずれても画像の中から共通の場所(背景の一部など)を抽出して位置を自動調整し、ズレを最小限にして合成できる。同じ技術を使って連続した複数枚の写真からパースやつなぎ目を自動補正したパノラマ合成写真も生成できる。

 モノクロ編集機能の強化は、従来の単純な2値化、輝度情報によるグレースケール化だけでなく、RGB情報をベースにした濃淡の調整が可能になった。

Adobe Premiere Elements 4

Adobe Premiere Elements 4のパッケージ

 Premiere Elements 4では、Photoshop Elements 6のスマートアルバムと同様に、重要度や名札を付けて動画/静止画素材を管理できる機能を搭載。さらに、動画編集の初心者でも少ない手順で見栄えのする動画を作成できるという“テーマ”機能が追加された。

 テーマ機能は、テンプレートを選択して動画/静止画素材を順番に割り当てるだけで、自動的にオープニングからエンディングまで一連の効果がかかった動画を作成できるというもの。テンプレートには、結婚式や誕生日、ニュースフィルム、ドライブ旅行など動画のジャンルごとに用意され、タイトル画面やシーン間をつなぐエフェクト(トランジションエフェクト)、エンドロールまでが含まれている。作成した動画は“シーンライン”(動画のサムネイルとエフェクトを再生順に並べた直感的に分かりやすい編集モード)、および“タイムライン”(時系列に動画/音声/エフェクトなどが並んだ編集モード)で保存されるため、後からの調整・編集も容易に行なえる。

 このほか、音楽のピークを見つけてマーキングする“ビート検出機能”を搭載しており、お気に入りの音楽に合わせて動画/静止画をテンポよく切り替え表示するオリジナルBGVが作成できる。

 出力機能も強化されており、iPod/PSP/携帯電話機などの携帯動画プレーヤー向けに最適化したオプション(MPEG-4 AVC/H.264形式)を用意しているほか、Blu-rayディスクにHD映像として書き出すことも可能。特に米グーグル(Google)社の動画共有サービス“YouTube”については、Premiere Elements 4から直接アップロードする機能を備える(YouTubeのID/パスワード入力が必要)。

 対応OSはWindows Vista/XP SP2で、Photoshop Elements 6の動作環境はCPUにPentium 4/Pentium Mクラス(1.3GHz以上)、メモリー256MB以上(512MB以上を推奨)、HDD 1.5GB以上。Premiere Elements 4の動作環境は、はCPUにPentium 4/Pentium Mクラス(1.3GHz以上)、Windows XPの場合がメモリー512MB以上(HDまたBlu-ray用動画編集には1GB以上)、Vistaの場合は1GB以上(同2GB以上)、HDD 4.5GB以上。


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