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有人飛行の次はスピードの限界に挑戦

オキシライド乾電池の自動車が100km/h超の世界記録を樹立!!

2007年08月05日 15時02分更新

文● 編集部 永水和久

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松下電器産業(株)は4日、茨城の自動車走行試験場で、単3形オキシライド乾電池を動力にした自動車(有人走行)で時速100kmの速度に挑戦する走行記録会を開催し、時速105.95km(瞬間最高速度は時速122km)での走行を成功させた。これは大阪産業大学との共同プロジェクト“OXYRIDE SPEED CHALLENGE”(オキシライド スピード チャレンジ)の一環。走行記録会は、ギネス世界記録認定員の立ち会いの元に行なわれており、この記録は“乾電池を動力源とした車両の最高速度”のギネス世界記録として認定される。

オキシライドレーサー
“オキシライドレーサー”

OXYRIDE SPEED CHALLENGEのために開発された乾電池自動車“オキシライドレーサー”は、ソーラーカーの開発で世界有数の技術を誇るという大阪産業大学が車体を設計し、松下電器産業が開発したオキシライド乾電池を動力にしている。今回の走行で使用された単3形オキシライド乾電池の本数は192本

オキシライドレーサーの車体サイズは全長330×幅78×高さ56cmで、重量は38kg(オキシライド乾電池192本含む)。駆動力源は(株)ミツバ製のモーターで、モーターと後輪ホイールを一体化させたダイレクト方式のものを採用し、最大出力は2.0kw×2となっている。ボディーは、鉄並みの強度ながら重量が鉄の約1/5という“CFRP”(炭素繊維強化プラスチック)と、防弾チョッキなどに使用されている“アラミドハニカム”の合成素材。コックピットは170cm前後の平均的体型が乗車可能なサイズに設計されている。なお、車高が56cmのため、運転は“ほぼ寝た状態”で行なう必要がある。

スタート地点 ドライバーの須藤氏
スタート地点。1km先がゴールスタート前で緊張するドライバーの須藤 隆氏

今回の走行記録会ではギネス記録認定条件のもと、ひとつのコースの2点間(1km)を往復した平均値で計測した。測定は2回分を予定していたが、1度目の挑戦で時速100kmの目標を達成してしまったため、2度目の挑戦は中止となった。そのかわり、予定を変更して、乾電池を1回目の半分の96本に変更しての走行が行なわれた(往路のみで復路はなし)。乾電池が半分になっても、時速85.73km(瞬間最高速度は時速96km)を記録していた。



一瞬で走り去るオキシライドレーサー
ギネス世界記録に認定される


動力に使ったオキシライド乾電池をかかげる須藤 隆さん動力に使ったオキシライド乾電池をかかげる須藤 隆さん

今回ドライバーを務めた須藤 隆(すどう たかし)さんは大阪産業大学大学院工学研究科アントレプレナー専攻の2年生。走り終えた今何をしたいですか、という記者の質問に対して、汗だくになりながら「ビールが飲みたい」と答えていた。

オキシライド・レースクィーン
走行記録会には、“オキシライド・レースクィーン”も登場して、会場を盛り上げた

オキシライド乾電池は、同社が2004年1月に発表した乾電池で、アルカリ乾電池に代わる次世代乾電池として開発された。同社はこれまで、オキシライド乾電池の普及活動として、単3形オキシライド乾電池2本で走行する自動車“乾電池カー オキシビークル”を開発し、TV CMに起用(関連記事)したほか、オキシライド乾電池(96本)を動力とする飛行機を開発し、有人飛行を成功させている(下記関連サイトを参照)。

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