新興メーカーがCE端末を出展!
会場入口すぐのブースでは、新興の(株)ソフィアモバイルが11日に発表したばかりのPDA『nani』(ナニ、関連記事)を出展していた。ちなみに同社は、組込機器業界では名高い(株)ソフィアシステムズと同じ持株会社の傘下の企業である。
naniはいわゆるスマートフォンではなく、Windows CEと無線LAN(IEEE 802.11b/g)を搭載したPDAである。しかしウィルコムの通信モジュール“W-SIM”に対応しており、ユーザーが持つW-SIMを内蔵することで、PHSによる無線通信が行なえる。液晶ディスプレーは4.3インチワイドVGA。エンターテイメント系の機能を重視し、内蔵ワンセグチューナーやビデオ出力機能、著作権保護技術“Windows Media DRM 10”対応のポータブルメディアプレーヤー機能などを特徴としている。
サイズは幅140×奥行き17×高さ80.5mm。重さは約180g。価格等は未定。個人向けのPDAというよりも、ソリューションもセットにしたビジネス用途向けPDAを志向しているようだ。
そのほかのスマートフォン関連の話題
今年3月に発売された(株)イー・モバイルのスマートフォン『EM・ONE』は、新製品があるわけでもなく、やや地味な印象だった。
製造メーカーのシャープ(株)のブースでは、EM・ONEなどWindows Mobile 5搭載スマートフォンに対応する機能を持つWindows用地図ソフト『Super Mapple Digital Ver.8』のデモを行なっていた。パソコン用ソフトの地図データを、スマートフォン側のアプリケーション“Pocket Mapple Digital”に転送し、地図情報やパソコン上で作成したルート検索情報などをスマートフォン上で参照できる。ただし全国の地図を転送すると約1.5GBにもなるということなので、必要な地域だけを転送して使うのがよさそうだ。
そのほかに、(株)東芝のブースでは、同社が海外で販売しているスマートフォンが数機種展示されていた。中でもWindows Mobile 6対応の最新製品『Portege G900』は、QWERTY型キーボードと3インチワイドVGA液晶ディスプレーを搭載し、無線LAN、Bluetooth通信機能を備えるスマートフォンである。日本での展開を期待したい製品だ。