EM・ONE(S01SH)
イー・モバイル/シャープ
オープンプライス(初期費用:3万9800円(2年契約))
今月31日にイー・モバイル(株)のHSDPA通信サービスと対応端末『EM・ONE(エム・ワン)』の販売が、いよいよスタートする。ヨドバシカメラやビックカメラなど、都内の大手家電量販店には大々的に展示コーナーが設けられ、実機に触れるチャンスがある。一方で「まだ実物を見たことすらない!」「触ってきたけど、あそこ見るの忘れた!」という人も多いハズ。今回は写真とともにEM・ONEの魅力をチェックしていきたい。
ハードウェア編
まずは正面から見たところ。左右の下側にあるスリットはステレオスピーカー
下にスライドしてキーボードを出したところ。大きめのキーは、カッチリしたつくりで押しやすい。“Fn”キーを押しながら“1”キーを押すと無線LANのオン/オフをすばやく切り替えられるなど、ショートカットキーもある。『W-ZERO3 [es]』と同じマグネット式開閉機構を採用していて、特に閉めるときは“カチッ”と小気味よい
横にスライドさせたところ。ポインティングデバイス部を出すと、ちょうど右手の親指と人差し指が当たる位置に、ポインティングデバイスとカーソルボタン、スクロールホイールがある。マウスを使ってパソコンでウェブを閲覧しているような感覚で操作でき、実に快適
内蔵カメラで撮影するときには本体を横にズラし、液晶側背面のカメラを露出させる。マクロ撮影モードに切り替えるためのスイッチもレンズ脇にある
本体上部。上には、“シャッターボタン”“miniSDカードスロット”“音量調整キー”“マイク/イヤホンマイク端子(平形)”“ワンセグ用アンテナ”を備える
本体下部。下には、“クレードル”“mini USB”“ACアダプター”の各コネクターを備える。クレードル端子以外はゴム製カバーで保護してある
本体左側面。左には、“電源スイッチ”“RGBアダプター端子”“縦横表示切替ボタン”“スタイラス収納ホルダー”を備える。本体を横に持つとスタイラスが左下にくるので、右利きの人にとっては出し入れが若干しにくい
本体右側面。右には、“スクロールホイール”“ストラップ取付用の穴”を備える。スクロールホイールは回転のみで、押し込みによるボタン機構は搭載しない。また、画面を縦向きにすると右下の位置にくるので、やや窮屈な姿勢になってしまう
スクロールホイールと相性がイイのが“ネットウォーカー”。起動しておけば、スクロールホイールを回すだけで、よく見るサイトを素早く開ける。“アクセスリスト”(登録サイトの一覧)を開いたらスクロールホイールを回し、見たいページの上で止めればいい
液晶右隣の6つのボタンは“タブレットキー”と呼ばれ、タッチすることで機能を呼び出せる。上から、OK/スタート/ホームメニュー/ワンセグ/Internet Explorer Mobile/メールを割り当ててあるが、設定で好きな機能に変更できる。タブレットキーはタッチパネルの一部なので、押したときの体感的な反応はゼロだ
付属ケースを折り畳むとワンセグの視聴台に早変わり。チャンネルはスクロールホイールでスムーズに切り替えられる。端子位置の関係上、ACアダプターをつないだままケースに乗せることはできない
ソフトウェア編
液晶横の“スタート”ボタンを2回続けて押すと携帯電話における“待ち受け画面”とも言える“Today”が開く(左)。さらにToday画面の中央にある“EM”を選択すると“3D Box”という、EM・ONEならではのオンライン/オフラインコンテンツポータルが起動する(右)
3D Boxのメイン画面で右のコンテナを選択すると、ローカルにあるコンテンツにアクセスできる。文書や画像といったジャンルごとに、ファイルが自動的に分類され、さらに種類ごとに引き出しに整理される。Mac OS Xの“ジニーエフェクト”を思わせる視覚効果が印象的なだけでなく、動作も実に軽快だった
3D Boxでオンラインコンテンツにアクセスしてみた。映画の予告編やEM・ONEにピッタリな800×480ドットの壁紙など、イー・モバイル提供の無料コンテンツが多数ある。動画はストリーミングで、壁紙はダウンロードして楽しめる
フルブラウザー“Internet Explorer Mobile”が高解像度液晶に対応したのは、Windows Mobile 5搭載機では初めて。横方向にほとんどスクロールせずにパソコン向けサイトを読めるようになったのは極端な話、革命といってもいい
文字サイズの変更もできる。文字をやや大きくして、全画面表示にするとグッと読みやすくなる
Googleマップを閲覧してみた。Internet Explorer Mobileでは表示できなかったが、“Opera Mobile”では表示できた。今回は無線LAN環境でしか試せなかったが、スクロールやズームは滑らかで、実用にたえられそう
液晶パネルの右隣にあるホームメニューボタンを押すと、携帯電話ふうの“ホームメニュー”を呼び出せる。ランチャー機能を持ち、ソフトの起動はもちろん、フォルダーやブックマークにもジャンプ可能。選択状態になるとソフトの説明が表示され、初めて使う場合でも分かりやすい
本体左側面にある縦横表示切り替えボタンを押せば、縦画面でのホームメニュー表示も可能
製品名 |
EM・ONE(S01SH) |
CPU |
Marvell PXA270-520MHz |
グラフィックス |
NVDIA GoForce 5500 |
ディスプレー |
メイン:4.1インチワイドVGA(800×480ドット、6万5536色表示)ASV液晶パネル
サブ:― |
カメラ |
有効131万画素CMOSセンサー |
内蔵メモリー |
512MB フラッシュメモリー(ユーザーエリア約390MB)+128MB SDRAM |
外部メモリー |
miniSDカード |
通信機能 |
HSDPA、IEEE 802.11b/g、Bluetooth(v1.2) |
使用時間 |
約4時間 |
OS |
Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC |
本体サイズ/重量 |
幅140×奥行き18.9×高さ70mm/約250g |