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アスキービジネスセミナー 「『セカンドライフ』ネットビジネスの新大陸」開催!

2007年06月04日 17時57分更新

文● アスキービジネス編集部

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セカンドライフの世界のルールはユーザーが決める


 講演の始めに、浅枝氏から「講演中に質問がある方はどんどん前に出て質問してください。積極的に質問した人が、自分の一番知りた いことを知ることができます」といった説明があった。参加者のほとんどがセカンドライフを体験したことがあり、自分のビジネスにセカ ンドライフを活かしたいと考えている熱心なビジネスマンが多かったためか、1時間50分の講演中に頻繁に質問がなされた。それらを一部 紹介しよう。

講演中は熱心な参加者が質問をするために列をなした

講演中は熱心な参加者が質問をするために列をなした

Q 土地の価格はセカンドライフ内はすべて同じなのか?

A リンデンラボ社が管理する土地は基本的に他と価格差はない。ただし、第3者が所有する土地は違う。管理者がいるという安心感や 、リンデンラボ社から土地を購入すると申し込み手続きからずいぶん時間がかかるため、すぐに土地を手に入れることができるメリットが ある。今後何か集客の仕掛けをしている島などを購入する際には、たくさんの人が集まっているという付加価値が上乗せされて高くなって いくだろう。

Q 不動産を購入しようとして詐欺にあったという話も聞くが、どうすれば信用できる相手かどうかわかるのだろうか?

A これは携帯電話をドコモショップで買うか、道玄坂の裏手にある激安携帯ショップで買うかの違いと同じようなもの。多少高くても セカンドライフ内で実績がある不動産屋で買う方が望ましいのではないか。セカンドライフ内で1億円稼いだことで有名なアンシー・チャン さんも不動産屋を展開しており、有名なところは信頼があると言える。不動産屋の情報を集めるときは海外のWebサイトやブログが参考にな るだろう。

Q 「渋谷」や「秋葉原」など有名な地名の名前がついた場所が複数存在するが、どこが本物という権利調整はどうやって行なわれ るのか?

A 確実に言えることは、リンデンラボ社が公式の認可や許可を出すことはないということ。ある意味、セカンドライフ内のユーザーが 決めることなのだろう。つまり、人がたくさん来る「渋谷」が、セカンドライフ内における本物の「渋谷」ということになるのではないか 。

Q セカンドライフはゲームではないということだが、セカンドライフ内にゲームはあるのか?

A 非常に多い。たとえばアバター同士が刀で斬り合うゲームが登場しているが、相手を斬りつけたときにダメージ判定が出て、それを 表示するスクリプトも独自でユーザーが作り上げている。あとテトリスとビンゴをあわせたような「Tringo」というゲームが人気で、アメ リカではセカンドライフから「ゲームボーイアドバンス」に移植されることになった。

Q セカンドライフ内で会話をしたら、それはすべてリンデンラボ社に筒抜けなのだろうか?

A 基本的にログはリンデンラボ社に取られていると言われている。

Q 著作権侵害についてはどのように対処されているのか?

A 著作権侵害は申告制なので、リンデンラボ社に報告すれば違法行為は注意されて削除される。たとえばディズニーのキャラクター はセカンドライフ内にどこにも存在していない。ウォルト・ディズニー・カンパニーがよほど厳しく取り待っているのだろう。アメリカの 著作権法に対応しているため、違法行為を行なうとアメリカの裁判所に呼び出される可能性もある。


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