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IIJ GIOストレージ+NetAppでDRが現実的な選択肢に
2011年10月25日 09時00分更新
DRのためのリモートバックアップといえば、今までは遠隔のデータセンターを自前で構築する必要があったが、最近はクラウドバックアップのソリューションが注目されている。「IIJ GIOリモートバックアップ for NetApp」は、ネットアップユーザー向けのソリューションだ。
クラウドはリモートバックアップの新たな選択肢
震災以降、DRの導入やBCPの見直しに着手しているユーザーは多いと思われるが、実現までのもっとも大きな障壁はやはりコストである。もっとも基本的なDRソリューションであるリモートバックアップにしても、オンプレミス型で行なおうとすれば、まず遠隔地のデータセンターにDRサイトを構築し、受け入れ側のバックアップストレージやデータを送信するWAN回線を調達しなければならない。また、コストもさることながら、導入までに時間がかかるのも頭の痛い問題だ。
しかし、現実解として利用が本格化しているクラウドを活用すれば、リモートバックアップをより手頃な価格で、早期に導入することができる。たとえば、インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する「IIJ GIOリモートバックアップ for NetApp」は文字通り、NetAppストレージのデータを「IIJ GIOストレージサービス」にリモートバックアップできるソリューション。DRサイトの構築やストレージなどの準備が必要なく、回線やストレージに応じた料金を月額で支払えばよいので、コスト効率も高い。また、NetApp FASのデータレプリケーションソフト「SnapMirror」を用いて、IIJ GIOストレージに対してバックアップを行なうため、差分バックアップやデータ圧縮などSnapMirrorのメリットをそのまま享受できる。
データ容量を柔軟に拡張できる点もメリットとして挙げられる。IIJ GIOストレージサービスでは、基本1TBの容量に同じく1TBずつ容量を追加していくことが可能だ。さらにDRサイトを東日本・西日本のいずれかから選択できるというのも大きい。IIJ GIOストレージサービスの設備は東日本と西日本で分散配置されているので、DRの要件に応じて、必要なサイトを選択すればよい。IIJ マーケティング本部 GIOマーケティング部 1課 主任 品田勇氏は、「ネットワーク回線の調達スピードにもよりますが、ストレージやデータセンターの調達が必要ないので、オンプレミスに比べて、約半分くらいの期間で導入ができます」と、導入の素早さもメリットとして挙げている。
導入に際しても、バックアップ対象データの絞り込み、ユーザー環境との接続設定・データ移行、SnapMirrorのオペレーションのカスタマイズなどを支援するインテグレーションやコンサルティングメニューを用意している。IIJ マーケティング本部 市場開発部 1課 白鳥一樹氏は、「DRさせるなら、どのボリュームを対象とすべきか、ネットワーク回線はどれを使ったらよいか、などユーザーの環境に合わせてご提案させてもらっています」(白鳥氏)という。
手間とコストをかけずに、いち早くDR施策を打ちたいというNetAppユーザーは、真っ先に検討したいサービスといえるだろう。
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