トイレの未来について考えてみた
今回、ウォシュレット、シャワートイレをテーマに“心地よさ”からトイレの価値に触れてきたが、トイレは生理現象である排泄を行なう生活に不可欠なもの。心地よさもひとつの側面ではあるが、トイレが今後さらなる進化を遂げるとしたらどのようなものになるだろうか。
排泄物を測定してヘルスケアスペースに
スタートアップ企業であるサイマックスは、人の排泄物を分析し健康状態をモニタリングする装置の開発を進めているそうだ。デバイスは取り付け式の小型のもの。スマホアプリと連携することで、ユーザーは普通にトイレを利用するだけでリアルタイムで健康状態の通知を得られるということ。2016年度中には大手総合商社である双日が紹介する不動産施設などに設置し、実証実験を行なうとしている。
確かに、排泄物はその人の健康状態を如実に反映するもの。自覚している健康状態よりも排泄物の分析結果のほうがより正確であることは想像に難くない。日常的な健康管理や病気の予防に効果的だろう。
トイレ大手のTOTOも以前よりヘルスケアトイレに手掛けており、大和工業ハウスが2008年に発売した、尿糖値、尿温度(深部体温)、血圧、体重をトイレルーム内で測定、計測するインテリジェンストイレを製造している。
現行の製品では、尿流率と尿量が測定できる尿流量測定装置付きのトイレを医療向けに発売中。また、TOTOが推進するヘルスケアとして、腸内のガスデータをセンサーで収集、解析して活用するシステムが未病産業研究会のモデル事業として挙げられている。
鼻歌を歌いながらトイレを普通に利用しているだけで、知らず知らずのうちに健康状態を測定。データも蓄積できるなんて、なんとも未来的。特に医療の現場では改革になりそうだ。
もっとトイレにエンターテイメントを
ヘルスケアとして活用できるトイレというのも素晴らしいが、記者として推したいのはまったく違う方面。トイレにマンガ本が置いてある。それだけで楽しい、トイレに行くのが快感になる。そういったところ。そう、トイレのエンターテイメント要素が増えればいい。
セガの「トイレッツ」は、便器をゲーム機に仕立ててしてしまう電子POP端末で2011年に開発されている。アミューズメント施設や居酒屋など複数箇所に導入されているため、体験した人も少なくないだろう。ただ用を足すだけでもちょっとしたエンターテイメント要素があれば、トイレに行くのが楽しみになる。そんな工夫がよい。
記者は行ったことないが、サンリオピューロランドのトイレは装飾がゴリゴリに凝っていて、ものすごいという。トイレの中もテーマパークのアトラクションのひとつのようだとか。
このようにどんどん楽しいトイレが増えればいい。トイレに夢あれ。
トイレかわや版「これ尻たい!」
Q:トイレに置くのにぴったりの本はありますか?
ナベコ「高田純次著の「適当教典」がオススメです。マンガだと夢中になってトイレに長居をしてしまう。小説だと用を足しているくらいの時間だと入っていけない。なので適度に短編のエッセイ集などがよいでしょう。偉大なる高田純次先生のこの本は読者からの質問にお答えするという体歳なのですが、あまりにくだらなくてお通じがよくなります」
ナベコ
寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になるまでにストリップを見に行きたい。Facebookやってます!
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