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2016年夏のお買い得デジタルギアをレビュー! 第3回

6万円台から買える最新Skylake世代のお買い得ノートPCをピックアップ! (3/3)

2016年07月01日 12時00分更新

文● 正田拓也

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約6万円のフルHD15.6型ノートPC
「HP Pavilion 15-ab200」

「HP Pavilion 15-ab200」

「HP Pavilion 15-ab200」

 「HP Pavilion 15-ab200」は、約6万円という価格でフルHD液晶を搭載し、CPUにはCore i3-6100Uを採用する15.6インチノートPC。メモリーは4GBとなる。

 この価格のモデルはSSDではなく、HDD(500GB)搭載なので動作のサクサク感は今ひとつなところもあるが、15インチクラスの画面サイズで情報量を望むならフルHD以上の解像度が必要。左右に別々のウィンドウを表示して見比べながら何かを作成する、という用途にはピッタリだ。

 DVDが読み書きできる光学ドライブが本体内蔵という点も便利。いまや急激に光学ドライブの必要性が下がっているが、過去のデータを読みこんだりする必要もあり、一家に1台くらいはないと不便な状況である。

 この値段なのでOfficeはインストールされないが、今は月額サービスを申し込んだほうが有利な点もあるので、むしろ好都合な人もいるだろう。いわばハードウェアスペック充実で約6万円、消費税を含んで6万円後半の価格は、ちゃんとしたスペックのPCが欲しいという層にはぴったりではないだろうか。

ストレージにSSDを採用するエントリー向けPC
マウスコンピューター「m-Book B501E」

マウスコンピューター「m-Book B501E」

マウスコンピューター「m-Book B501E」

 非力なCPUでも、ストレージさえ高速にしてしまえば意外に快適に動作するということは、実際にPCのストレージをSSDに換装したことのある人なら体で理解していることだろう。

 そんなことをやってしまったのがマウスコンピューターの「m-Book B501E」だ。限定販売としているものの、かなり大々的なプロモーションをしているので、街や電車の中の広告で見かけた人もいるかもしれない。

 何かすごいかというと、Core i3などと比べると数段性能が落ちるモバイル用の省電力CPUである「Celeron N3160」を搭載しながら、SSDを搭載したノートPCだからだ。

 Windowsタブレットなどに搭載されるeMMCではなくSSDのため、同じ半導体のストレージでもアクセス速度が速く、頻繁にストレージにアクセスするようなシーンでは、サクサク感はHDD搭載マシンとはまったく違うものとなる。

 そして、15型液晶を搭載し、税別価格は3万9800円。120GBのSSDは少なく感じるかもしれないが、クラウドを多用する使い方であればそれほど不足を感じない。少しわかった人向けのお買い得PCと言えるだろう。

よくわかっているなぁ……と思う機種が出はじめてきた!

 今、ノートPCが買い時になってきたと思う理由は「よくわかってるなぁ」と思うスペックの機種が増えたこと。たとえばPCにこだわるユーザーだと、CPUのクラスを無理に上げるよりは、ストレージをSSDにしたり、画面解像度を高めたりと、全体的なバランスを考慮してスペックを組み上げる。

 現在のノートPCといえば、なぜかちぐはくなスペックで、Core i7を搭載していてもストレージはHDDであったり、メモリーが少なかったりする。また、CPUは強力なのに画面解像度が低く、多くの情報を一度に表示できないという機種もある。

 ところが今回調べてみると、HPやレノボなどフルHD液晶を搭載、もしくはカスタマイズで変更できる機種が多くあった。

 スマートフォンでも液晶はフルHDということが多い今、PCの画面解像度がいつまでの1366×768ドットというようなロースペックで済むはずがない。解像度がすべてではないが、解像度が高くて困ることはない。

 また、快適動作のため、CPUは非力でもストレージにSSDを搭載している機種もある。PCを自作するようなユーザーにとっては、OSを入れたストレージはSSDといった高速なものにするのは常識。

 快適な操作のためCPUをランクを上げるかSSDにするかどっち選べと言われれば、即座に「SSD」と答える人がほとんどという状況だ。

 このように、CPUだけではないスペックについても気にしながら製品を選ぶのが賢い選択だろう。

 今回、価格的には5万円以上の製品が多く、ちょっと高いかなと思われるが、メインマシンとして使うなら、やはり最新CPUを搭載した機種を選ぶべきだと思う。サブのモバイルマシン用途ならAtomやCeleron機でもいいかもしれないが、やはりパフォーマンスは期待できない。

 個人的にはレノボの「ThinkPad E460」はかなり魅力的。現在メインマシンとして使用している「ThinkPad T500」が、マシンパフォーマンス的にもう限界なので、いよいよ乗り換えるタイミングが来た、のかもしれない。(編集部ハシモト)

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