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T教授の「戦略的衝動買い」 第782回

6万9800円で「nubia Flip 5G」折りたたみスマホを衝動買い

2024年05月03日 11時45分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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ZTEの折りたたみスマホ「nubia Flip 5G」を6万9800円で手に入れた

IIJmioのキャンペーンを活用して「nubia Flip 5G」を衝動買い

 筆者宅では家族を含め、IIJmio回線を全部で8回線契約している。筆者が使っているのは音声SIMを3回線、データSIMが3回線の全部で6回線だ。そしてIIJmioからは、ときどき超魅力的なスマートホン&端末セットのオファーがメールで届くことがある。

 先日は、コスパが高いと評判の折りたたみスマホのZTE製のnubia Flip 5Gの案内が届いた。オファーのプランは2通り。一つはMNPでの乗り換えで5万4800円と、端末本体のみ一括払いの6万9800円。本来なら5万4800円のMNPが狙いどころだが、過去の同様のオファーで他キャリアからIIJmioにMNP転入してしまったために、もう弾がない。ということで、今回は端末だけを6万9800円で手に入れた。

 早速送られてきた真っ白なパッケージに入ったnubia Flip 5Gは、想像したより遥かにスタイリッシュでコンパクトだ。マットブラックな外観に加えエッジのシャープな雰囲気、開閉もスムーズでカチッと閉じるシュアな感覚もグッドだ。赤い電源ボタンのコントラストも魅力的だ。

開閉式スマホの現実
カバー装着のジレンマ

 前回IIJmioで購入したmotorola razr 40と並べてみると、開いたときの大きさはほぼ同じだが、横幅がnubia Flip 5Gの方が少し大きい。また開閉の際にエッジのアールの柔らかいmotorola razr 40の方がしやすい。nubia Flip 5Gは全体的に外観がシャープで開閉の際に指先の引っかかる場所が少なく、開閉時に落とさないように慎重さが求められる。

 いずれにせよこの手の縦開閉型のスマホは、片手での開閉はまず無理だ。実用面では専用カバーやケースにその機能が求められる。しかし非純正のカバーを取り付けると、メーカーの努力でなんとかコンパクトに薄くまとまったデザインを改悪することにつながり、なかなか踏ん切りが付かないのも事実だ。

 実はmotorola razr 40は筆者の歴代のスマホの中で唯一、カバーやケースを取り付けずに愛用している。人工皮革系の表面の手触りが素晴らしく、手に持っていてもグリップ感が抜群で滑って落とす不安を感じることが少ない。

 一方、nubia Flip 5Gの方はブラックでシボの付いたマットな表面ではあるが、いかんせん金属系の表面は滑りやすい。特に不安なのは折りたたんだ状態や開いた状態を問わず、手に持った時の摩擦係数の低い側面だ。ちょっと力を緩めると滑り落ちる印象だ。

 普段この手の問題を解決するのがケースやカバーだが、なぜかnubia Flip 5G用に国内外で発売されているカバーには厚みのあるものが多い。生まれが中国製のスマホの場合、ほとんどの機種に対応したアラミドファイバー系の薄くて堅牢なカバーが発売されているが、残念ながら今のところnubia Flip 5G用は見当たらない。

 国内では、ワイモバイルがnubia Flip 5Gと同じZTEのモデルを「Libero Flip」という名称で販売している。こちらはメモリが6GB+128GB(nubia Flip 5Gは8GB+256GB)だが、キャンペーンでCASEPLAYのお好みのケースがプレゼントされる。当然、nubia Flip 5Gにも適合するサイズだが、アラミドファイバー系と比較するとやはりかなり分厚い。

 実際にmotorola razr 40とnubia Flip 5Gをケース装着前の状態で、筆者の電子ノギスで本体の厚さを計測してみた。motorola razr 40は折りたたんだ状態(2枚重ね)で実測15.87mm、(最厚の2ndディスプレー位置では17.07mm)。続いて開いた状態では実測7.79mm(最厚の2ndディスプレー位置では8.99mm)だった。

 一方、nubia Flip 5Gは折りたたんだ状態(2枚重ね)では実測15.28mm、(最厚の2ndディスプレー位置では17.28mm)。続いて開いた状態では実測7.35mm(最厚の2ndディスプレー位置では9.45mm)だった。

 結果として折りたたんだ状態でも開いた状態でも2ndディスプレーの少し厚い部分を除けば、nubia Flip 5Gの方がmotorola razr 40よりわずかだが、0.44〜0.59mm薄いことが判明した。当然のことだが折りたたみスマホは、折りたたんだ状態では厚みは単純に2倍になることを自覚することが重要だ。

 スムースだが滑りやすいのが不安で、オンラインストアで販売されているnubia Flip 5G専用のカバーを買ってみたが、装着する前からかなり分厚い印象だった。実際にnubia Flip 5Gに装着して、ごろんごろんイメージになった本体を先ほどと同じ条件で計測してみた。

 nubia Flip 5Gにケースを装着し折りたたんだ状態(2枚重ね)では実測19.79mm、(最厚の2ndディスプレー位置でもほぼ同じ)。続いて開いた状態では実測9.80mm(最厚の2ndディスプレー位置でもほぼ同じ)だった。ケースの基本らしくエッジとカメラ周囲を保護すると考えると、当然の結果なのかもしれない。

 結果的に現在入手できるケースを購入して装着するだけで、折り重ねた状態では約4.5mmも分厚くなり、開いた状態でも2.5mm近く分厚くなってしまい、なんとmotorola razr 40の厚さを軽く抜き去ってしまうこととなった。筆者としては、nubia Flip 5G用のアラミドファイバーケースが発売されるのを待つことにした。

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