データ容量は1レースあたり500TB、配信遅延は300ミリ秒程度
ここに集まってきたデータは、イギリス・ロンドンにあるMedia & Technology Centreに送られている。
F1は金・土・日の3日間で開催されるが、その間に作られるデータは500TBにもなるという。フリー走行や予選、決勝の映像はリアルタイムにサーキットからイギリスに配信されるが、遅延としては300ミリ秒程度だという。
ちなみに回線としては10Gbpsとなっており、メインとサブでそれぞれ2系統、計4系統確保し、通信状況のいい回線を自動的に選んで送信しているという。ちなみに日本グランプリでは鈴鹿からシンガポールを経由し、フランス・マルセイユまで接続。そこからロンドンに直接、つながるルートと、フランクフルトを経由してロンドンにつながる2系統となっている。
こうした光ファイバー網はインドのタタ・コミュニケーションズが担う。
担当者によれば「日本グランプリの数日前に大きな地震があった(3日午前に台湾付近を震源とする地震のこと)ため、急遽、回線の確保に終われた」という。
確かに台湾付近は日本から東南アジア、さらにはインドにつながる海底ケーブルが数多く敷設されている地域でもあるため、地震の影響は受けやすい場所だったりもする。幸い、F1日本グランプリ開催中には特に問題はなかったようだ。
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