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T教授の「戦略的衝動買い」 第770回

実測37g! 折り紙式ポータブルマウス「OriMouse」を衝動買い

2024年02月02日 11時30分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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スタートアップ企業ならではの
元気さと楽しさが光るアイテム

 折紙マウスの形状の方が組み立てた時に手のひら全体に触れる感じはするが、かといって側面の壁がまったくないマイクロソフトARCマウスが持ち辛いとか使い辛いということはなかった。折紙マウスは折り曲げた時に机上にあたる4つのコーナーの処理がきめ細かく考えられており、机上を滑るように操作できるのが快感だ。

 折紙マウスのデバイスとのペアリングは簡単だ。裏面の小さなペアリングボタンを長押しし、デバイス側でBluetoothを起動しmyAir.0 Oriを接続するだけだ。筆者はThinkPad X1 NanoとGalaxy Z Fold4の2つのデバイスとペアリングしてみた。一度ペアリングすると、以降は折紙マウスを組み立てて電源オンになれば自動接続してくれる。

 折紙マウスは実測37gで、単4乾電池を2個使っているARCマウスの実測79gより圧倒的に軽くて、モバイルワークには有利だろう。両者ともフラットな形状にして持ち運ぶことが前提。形状的にはARCマウスも6mm(最薄)〜14mm(最厚)なので、それほど大きな差はないと感じた。

 ミーハーな筆者は、今のところグレーのファブリックケースより話題性のありそうなプラスチックケースに入れて、ド派手なポップグラフィティ折紙マウスを持ち歩いている。折紙マウスだけをThinkPadや他のモバイルPCと一緒に持ち歩く時には、折紙マウスの表面側をモバイルPCの天板側に当てて収納することでお互いに傷つくことはなさそうだ。

 大型のタブレットクラスのGalaxy Z Fold4は、Ankerのキーボードと一般的なスマホスタンドと一緒に折紙マウスを適当なサイズのブリーフケースに一緒に押し込んで持ち運んで、出先の喫茶店などで使っている。

 折紙マウスは機能的にはマイクロソフトのARCマウスと同等だ。しかし、シャレたケースから取り出して、片手で2枚の羽根を寄せることで一般的なマウス形状にトランスフォームするギミックとポップグラフィティのイラストの意外性が、注目されること必至だ。

 マイクロソフトのような大手のメーカーの安定商品ではなく、クラウドファンディングに挑むスタートアップ企業ならではの元気さと楽しさが光るアイテムだ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:myAir.0「OriMouse」(ポップグラフィティ)
・購入:Indiegogo
・価格:56米ドル(2023年3月の購入時約7600円)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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