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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第908回

蟹脚を頬張ろう

【人気】天丼てんや蟹・海老Wスター「冬天丼」ズワイガニは4年ぶり

2023年12月06日 18時20分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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蟹が入った天丼、気になりませんか?

 ヒパヒパ!アスキーグルメのナベコです。冬のご馳走と言えば蟹。この時期、駅などあちこちで、蟹をドーンと大写しにした旅行広告を張り出していて、目のやり場に困ります。だって直視すると食べたくなっちゃう。

 そんな折、「天丼てんやに4年ぶりのずわい蟹が入ったので食べに来ませんか?」とお誘いを受け、取材に行ってきました!

天丼てんや「かにと海老の冬天丼」発売すぐに人気!

首都圏ではおなじみの「天丼てんや」

 「天丼てんや」は首都圏を中心に全国規模で展開する天丼、天ぷらチェーンです。天丼は手頃な500円台から用意。定番のメニューほか、季節ごとの食材を使用したシーズンメニューも人気です。

お楽しみの季節商品

 ずわい蟹を使用したメニューはこちら。

ジャジャ~ン

 「かにと海老の冬天丼」。11月16日から発売中です。

 冬が旬の「ずわい蟹」と、王道の「海老」の天ぷら。さらに、「赤魚」「れんこん」「春菊と紅芯大根のつまみ揚げ」の天ぷら、彩り鮮やかな「赤かぶの酢漬け」を盛り合わせた一杯。価格は、みそ汁付きで920円。

 販売期間は1月中旬までと年末年始をまたぐメニュー。というのもあり、豪華な食材でなおかつ、見た目にも華やかに仕上げたとのこと。

 天丼てんやの広報さんにお話を聞いたところ、11月16日に登場して早くも好調な売れ行きとのこと! やっぱり蟹は人気なんですね。

蟹の脚をパクッと頬張る喜び

「かにと海老の冬天丼」(920円)を賞味!!

 いただいてみました! まずは蟹さんです。

 ずわい蟹は言わずと知れた高級食材。天丼てんやでは、以前に登場したのは2019年。それ以降、食材調達などの関係でなかなか商品に加えられなかったそうです。今年、待望の復活登場。

蟹脚です。中はふっくら

 蟹脚の端の部分を手で持って、バクッとそのまま口に放り込むのがいいですね。蟹のふっくらとした柔らかさと、海の幸の上品な甘みが広がります。

パクッといただいちゃいます

 衣をつけて揚げていますが、ほろりとした繊維感まで楽しめて、「たしかに~蟹~~~!!」と叫びたくなります(大げさですが)。

 てんやの中の人が言うところによると、天ぷらは“蒸し料理”のようなもの。衣で包んで油で調理することで、素材の味を引き出して中はふっくら仕上がるとのこと。へえ!

季節の天丼では珍しい海老

 そして、テッパンの海老。実は天丼てんやの季節の天丼で「海老」を使用することは珍しいそうですよ。海老と蟹という2大スターがのって、まさに年末年始ならではの豪華さ。

赤魚も

 赤魚は身の色が赤いんですよね。身は柔らかで、ほろほろと優しい食感を楽しめます。お魚の天ぷらはキスが定番ですが、それより身が厚いのがうれしい。

「春菊と紅芯大根のつまみ揚げ」が冬の味

 また、春菊と紅芯大根のつまみ揚げが名脇役。いや、実は主役級かもしれない……! 春菊の独特の香気がいかにも冬な気分にさせてくれます。パリッと仕上げっていて食感も快いです。

レンコン好きにはうれしい

 シャキシャキしたレンコンもいいバランスです。レンコンは実はおせちにも入っているように縁起物。穴が開いているので先が見通せるという意味合いですね。年末年始の天丼にぴったり。

お新香もいただくことができます

卓上には、江戸発祥の薬研堀の七味唐辛子。日本三大七味とも言われています。天丼てんやは東京発祥なので場所柄にあわせているのでしょう

さりげなく光る「てんや」の技巧

 ここでちょっと裏側の話を。

 天丼てんやでは、オートフライヤー(天ぷら自動揚げ機械)で、食材を一定の温度と時間で揚げます。揚げ時間を変えることができないので、「この食材であれば、このサイズなら、おいしく揚がる」と、食材のほうをフライヤーに合わせる考え方で、食材ごとにサイズを均一に揃えておく必要があります。

専用のオートフライヤーで調理

 そのため、4年ぶりに登場となったずわい蟹の脚ですが、提供するには全店分の量を確保できること、同一のサイズが必ずとれること、という2つのハードルがあったわけです。

 友人同士でお店に行った時に、隣の芝生理論で「他の人の天ぷらのほうが大きい気がする……!?」なんて思いがちですが(私だけ!?)、実際には同じサイズなので心配はありません。

ずわい蟹は単品でも販売があります。単品250円

 もちろん、他の食材でも同様です。熱が通りづらい食材は、あらかじめ下調理をするなど工夫が凝らされています。例えば、「かにと海老の冬天丼」に入っているれんこんは、水煮したものを天ぷらにしています。手間がかかっているんですね。

 実はオートフライヤーで難しいのが葉物やかき揚げ。水分量が少ない葉物は焦げやすいですし、逆にかき揚げは、大判だと通常は揚げるのに時間がかかります。天丼てんやのレギュラーメニューにかき揚げがないのは、そんな理由があります。

 同じく「かにと海老の冬天丼」の紅芯大根のつまみ揚げにも技巧がこらされています。こちらはかき揚げと違って、衣と食材同士を混ぜ合わせず、つまむように揚げています。春菊は束になっていることで、中の水分や香りが残り、みずみずしさも感じる仕上がりになっています。

この時期だけの「北海道産肉厚帆立」もお楽しみ

 また、今年は「北海道産肉厚帆立」も3年ぶりにキャンペーンのメイン食材として本格登場場。「冬のごちそう天丼」や単品メニューで注文できます。

「北海道産肉厚帆立」単品300円

 この時期だけの肉厚の帆立天ぷら。昨年も、季節の「ごちそう天丼」で使用されていたけど、メイン商品として大々的におすすめはされてはいませんでした。

定番商品の帆立より大きい!

 お刺身でもいただける大ぶりな帆立を使用。アツアツの状態でかじりつくと、外はサクッと、中はややレア状態で、お刺身と天ぷらの中間ような状態。贅沢なほたての旨みを存分に堪能できます。

卓上のお塩をかけて

 蟹に帆立に、冬の旬を味わえました~。また年の瀬を迎えるころにでも、あらためて、豪華な食材を食べに行きたいぞ。ビールも頼んでひとり忘年会しちゃえ!

記事でご紹介した「かにと海老の冬天丼」。テイクアウトも可能です

同じく期間限定の「冬のごちそう天丼」。北海道産肉厚帆立が入っています。こちらもテイクアウト可能

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ナベコ

酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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