例年だと新型iPhoneで猫を撮る、ってネタが入るタイミングなのだけど、今年は残念ながら間に合わず。代わりに、10月発売のアレいきます。
ソニーの「α7C II」。α7Cユーザー待望の後継機で、α7Cならではのコンパクトで携帯しやすいボディを維持しつつ、中身が最新のαに進化したのだ。イメージセンサーは「α7 IV」と同じ3300万画素に進化したし、操作も電子ダイヤルが増えたうえに、タッチパネルでの操作もかなり向上したので使い勝手もよくなってる。
そして、一番進化を感じたのがAF回り。もちろん、猫AFの進化だ。前モデルのα7Cは前世代、というか初期の猫AFだったので、より大きな進化を感じるのである。
どのくらい進化したかを、最初にどうぞ。まず、ほぼ横顔でも瞳検出。
向こうを向いても、後ろ頭を検出。
さらに、取っ組み合ったら猫の身体全部を検出してくれるのである。
これだけ猫を追いかけてくれれば、こっちは設定に気をつけてシャッターを押すだけなのだ。
というわけで、冒頭の1枚はこの猫プロレスから。互いに耳を後ろに寝かせて、戦闘態勢の1枚。場所はいつもの「保護猫シェルター QUEUE」。最近保護された子猫たちが、元気に遊び回っていたのだ。
せっかくなので、猫プロレスものをもうちょっと。
子猫兄弟ってしょっちゅうこうして取っ組み合うから、見てるほうはたまらんですな。子猫の時期はほんとに短いので、写真でも動画でも撮りまくっておきたい。
さらに子猫は、警戒心より好奇心が何倍も強いので、見知らぬものがあったら容赦なくチェックに行くのである。カメラバッグを床に置いといたら、いつの間にかチェックしに。あ、と思ってカメラを向けたら、「バレた?」って顔してこっちを向いた瞬間がかわいかったのでどうぞ。
面白がって見てたら、大人のハチワレもカメラバッグに向かってやってきて、追い出された子猫のキジトラはどうしたかというと、ガンつけたのだった。いやそうとしか思えないよ、この絵面。
ちなみに、キジトラの子猫は3匹くらいいた気がするのだけど、区別がついてません。
最後は、まったりとお昼寝猫。猫クリアボウルというアクリルの透明なボウル型ベッドで猫が寝てたのである。寝てる猫を撮るときは、シャッタースピードを落として画質優先で。
透明なボウルに入ってるとなると、真下から見たくなるよね。というわけで、モニタを開いてのローアングル撮影である。そしたら、ふわふわした謎の軟体動物がいたのであった。
と、まずは「保護猫シェルター QUEUE」で室内猫と遊んでみた。
α7Cシリーズは、そもそも35mmフルサイズ機のエントリーモデルなので、高速連写とか高速シャッターとかそういうスピード系の性能は弱いけれども、この猫AFと画質とコンパクトさは猫スナップに最適なのである。猫を撮るとき、コンパクトなボディと賢いAFは正義なのだ。
なので、なんとか初代α7Cを、このα7C IIに買い替えねば、と思う秋なのである。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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