ホームセンターへいくと、使いもしない電動工具が欲しくなったり、ドライバーセットにときめいたりする人は、筆者以外にも大勢いることでしょう。目的を達成するための工具なのに、その工具が欲しいだけで使う予定がない、というのは本末転倒なんですが、欲しいと思ってしまう気持ちはどうしようもなく……。そんなどこにでもいる(たぶん)、DIYに興味あるけど趣味というほど活動していないオジサンの筆者が、気になる工具を触りまくる連載です。
個人的にドライバーを使う機会が多いのは、自作PCの組み立てやノートPCを含む機器の分解。やたらとネジの数が多く、手回しだと結構時間がかかってしまうため、電動ドライバーが欲しくなります。
とはいえ、ネジ自体は固くないため、インパクトドライバーは必要なし。また、小さなネジが多いこと、狭い場所での作業が多いこともあって、電動ドライバー本体はなるべく小さい方が便利です。
そんな小回りの利く電動ドライバーとして気になっていたのが、ベッセルの「電ドラボールプラス」。持ち手が球形になっているボールグリップドライバーを電動化したような製品で、本体が147mmとコンパクトなので、ビットを取り付けても普通のドライバーとあまりサイズが変わりません。
名前に「プラス」と入っていることからもわかる通り、シリーズとしては2世代目。回転数とトルクが3段階切り替えになったこと、強化ギアとハウジングで強度が20%アップしたこと、充電がMicro USBからUSB Type-Cになったことが、大きな変化です。
手のひらで包むよう握るので、操作しやすい!
電動ドライバーといえば、力を入れやすいピストル型が一般的ですが、電ドラボールプラスは見ての通りのストレート。どう握るのかは自由ですが、ボール部分を包むように持ち、手のひらで押し付けるようにするといいでしょう。これだと回転を制御するスライドスイッチがちょうど親指の位置に来るので、操作がしやすいです。
スライドスイッチは、先端方向に動かすと右回転(正転)、手前に引くと左回転(逆転)。このときLEDが光るため、奥まった位置のネジを回すときにもしっかり見えるのがいいところ。ちなみにLEDのみの点灯はできず、必ず回転させる必要があります。ただし、回転を止めてからも5秒くらいはLEDが光り続けるので、ネジの位置の確認で困ることはないでしょう。
スライドスイッチの手前にある四角く透明なボタンは、モード切り替え用。2秒ほど長押しすると、回転数・トルクの設定が低速、中速、高速の3段階で切り替わります。用途に応じて使い分けられるというのが便利です。
ちなみにこのモード切り替えボタンは、低速点滅で低速、高速点滅で中速、点灯で高速といったように、どのモードに設定されたのか分かるようになっています。
なお、このボタンは充電表示LEDも兼ねていて、充電中は赤く光り、満充電になると緑に変化します。充電中は操作不可なので、充電しながらネジを回すことはできません。
バッテリー残量の確認もできないですが、残量が15%を切ると赤点滅になるので、これが出たら充電するようにするといいでしょう。
充電はボール部分、カバーの下にあるUSB Type-C端子から行います。
USB Type-Cのいいところは、裏表がないこと。どっち向きに挿すか確認するのは意外とストレスになるので、悩まずに済むのがメリットです。端子の形はUSB Type-Cですが、充電する電圧は5V。そのため、形状以外にこれといったメリットはありません。また、ACアダプターは付属していないので、別途充電器を用意しましょう。
ビットの着脱はワンタッチ! 幅広いビットが使える
「電ドラボールプラスNo.220USB-P1」に対応するビットは6.35mmの六角形。取り付け部が13〜14mmであれば大体使えますが、これより短いとガタついたり、長いと抜けてしまったりするので注意が必要です。ベッセルから対応ビットが多数発売されているので、迷ったらこちらを選べば間違いありません。
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