第29回 チームの共同作業がはかどる! Dropbox Businessを使いこなそう

対応ソフトがなくても、スマホやタブレットでも、ファイルがプレビューできる(Adobe編)

DropboxでAI/PSDファイルを開く、PDFファイルを編集する

文●柳谷智宣 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

提供: Dropbox

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 ビジネスでイラストやデザイン、写真などのやり取りをする際に、クリエイターから見たことのない形式のファイルが送られてくることがある。たとえば、フォトレタッチアプリ「Adobe Photoshop」ならばPSD形式(拡張子は.psd)、デザインアプリの「Adobe Illustrator」ならばAI形式(.ai)が標準のファイル形式だが、Windowsの場合、それぞれのアプリをインストールしていなければ中身を確認できない。

 「こんな感じでどうですか?」と送られてきたのに、「ファイルが開けないから画像ファイルでください」といちいちやり取りするのは面倒だ。PCには対応アプリをインストールしているが、出先でスマホやタブレットから確認したいという場合も困る。チーム内の複数人で閲覧したい場合に、一部のメンバーしかアプリをインストールしていないようなケースもあるかもしれない。

 こんな時、Dropboxならば対応するアプリがなくてもファイルをプレビューできて便利だ。プレビューは、Dropboxに保存したPSDやAIのファイルに、Webブラウザ(dropbox.com)からアクセスするだけだ。

Dropboxはさまざまなファイル形式をプレビューできる。対応ソフトがなくても内容が確認できて便利だ

Adobe Illustrator(AI)形式のファイルもそのままプレビューできる

 そもそもDropboxには共有フォルダコメントを付ける機能があるので、クリエイターと発注者で制作用フォルダを共有すると便利だろう。クリエイターがPSD形式やAI形式のファイルを保存したら、発注者はすぐにファイルを確認して、コメントを残すことができる。対応するAdobe製品を持っていなくても、閲覧からレビューまでできるのはありがたいところだ。

 ちなみにプレビューできるファイルサイズは、AI形式のファイルが256MBまたは50Mピクセルまで、PSD形式のファイルが1024MBまたは50Mピクセルまでとなっている。

PSDファイルを表示したところ。コメントを付けることも可能だ

 スマホやタブレット用のDropboxアプリでも、AI形式やPSD形式のファイルをプレビューできる。出先にいるときでもサッとファイルの内容を確認して、コメントを入力して戻すことが可能になるのでとても便利だ。

スマホアプリでも同じようにプレビューできる

もちろんコメントの閲覧や入力も可能だ

 Adobeといえば、PDF形式も定番だ。無料の「Adobe Acrobat Reader」をインストールしていれば、ファイルを開いて閲覧したりコメントを書き込むことはできる。ただし、ファイルを編集することはできない(有償オプションを契約する必要がある)。

 一方、DropboxでPDF形式のファイルにアクセスすると、プレビューやコメントに加えて、ファイルの簡単な編集機能も使えるようになっている。

 DropboxでPDFファイルをプレビューし、画面上部の「編集」ボタンをクリックすると、編集モードの画面に切り替わる。たとえば、新たに文字を入力したいなら「テキストを追加する」をクリックする。フォントやサイズ、文字装飾も用意されているので、違和感のないテキスト追加ができるだろう。フリーハンドで描画したり、ハイライトを引いたりすることもできる。

 そのほか、画面の回転や特定ページの削除もできる。「+」アイコンをクリックすれば、別のPDFファイルを挿入することも可能だ。ちなみにPDF形式の場合、プレビューできるファイルサイズは最大500MBまでとなっている。

「編集」をクリックする

「テキストを追加する」をクリックして文字を入力してみた

特定のページを削除したり、別のPDFを挿入したりできる

 PDFの編集中に、「Dropbox Sign」を使って電子署名を追加する機能も備えている。画面上部の「署名を追加」をクリックし、「送信して署名をもらう」もしくは「自分が署名」をクリックする。ここで「自分が署名」を選ぶと、「署名の追加」ダイアログが開いて署名ができる。

 署名はマウスや電子ペンで描画してもいいし、キーボードでタイプしてもいい。サインや印影を画像で持っている場合はアップロードすることも可能だ。どの方法でも法的な効力は同じなので、好みに合わせて選べばよい。署名に使える画像はPNG/JPG/BMP/GIF形式で、ファイルサイズは40MBまで。

「署名を追加」→「自分が署名」をクリックする

署名して「挿入」をクリックすれば、PDFに署名が追加される

 AI形式やPSD形式を受け取り、何か表示できるフリーソフトはないかと探し回ったことがある人なら、ブラウザ内でプレビューできる機能の便利さは身に染みてわかるはず。PDFの編集機能も、簡易的なものではあるがほとんどの場合はこれで事足りてしまうだろう。複数のツールを切り替えることなく、ファイル内容の確認からレビュー、電子署名など、Dropbox内で作業が完結するので業務効率もアップするはずだ。

(提供:Dropbox)

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