このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

OPPO初の折りたたみスマホ「OPPO Find N」ファーストインプレッション

2021年12月16日 21時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 OPPOが12月14~15日に中国・深センで「OPPO INNO DAY 2021」を開催しました。OPPOが開発した最新のテクノロジーや新製品をお披露目するイベントで、毎年この時期に開催されています。今回の目玉は、OPPO初のフォルダブルスマホ「OPPO Find N」が発表されたこと。まもなく12月23日に中国国内で発売されます。残念ながら日本での発売予定はないそうですが、日本に1台だけ来ているという実機に触れさせてもらうことができました。

OPPO INNO DAY 2021の2日目に発表された「OPPO Find N」

ヒンジにワザあり! 開いても折り目が見えない!

 OPPO Find Nは、折りたたみ時は5.49型のディスプレーを利用でき、開くと7.1型の大画面ディスプレーが現れる趣向。フォルダブルと聞くと、サムスン電子の「Galaxy Z Fold」を思い浮かべる人が多いでしょうが、最新のFold3は閉じると約6.2型で、開くと約7.6型。OPPO Find Nはそれよりもひと回りコンパクトにデザインされています。

外側のディスプレーは5.49型で、アスペクト比は18:9。片手で操作しやすいサイズ感

背表紙の部分には「DESIGNED FOR FIND」と記されていた

背面にはトリプルカメラを搭載

側面に指紋センサーを備えている

底部にUSBポートとSIMスロット

開いた状態の背面

 発表会では「小さ過ぎず、大き過ぎず」と紹介されていましたが、実際に手にするとそこそこ重さはあるものの、昨今の大画面スマホよりはコンパクトな印象。普段は折りたたんだ状態で、片手でサクサクと操作できそうです。開いた時のアスペクト比は正方形に近い8.4:9。ウェブや電子書籍などが見やすく、画面を2分割して、2つのアプリを同時に使うこともできます。

開くと7.1型の大画面を利用可能。画面中央を2本の指でスワイプすると画面が分割表示になる

ドキュメントなどの表示にも適している

 フォルダブルを発売しているメーカーは世界では数社ありますが、OPPOのアドバンテージは研究を重ねたヒンジ構造にあります。ディスプレーはヒンジ部に水滴型に曲がって収まる仕組みで、隙間なく折りたためて、開くと折り目は見えないという完成度をアピールしていました。

OPPOは2018年に発表したFind Nのコンセプトモデル以降、これまでに6台のプロトタイプを作って研究を重ねてきた

Find Nのヒンジ部には136個もの部品を使い、0.01mmの加工精度で作られているという

※初掲出時、数値が間違えておりました。訂正してお詫びいたします。

発表会では、Find Xで紙をピタッと挟めて、紙を持っても端末が落ちないというデモンストレーションも披露された

実機を確認したが、折り目は見えず、中央にくぼみもできなかった

 気になる強度は、毎日100回開閉しても5.4年間故障せずに使える耐久性を確認しているとのこと。しかも、マイナス20度の環境でも、同じように20万回パカパカしても平気だそうです。

20万回開閉しても故障しない耐久性を誇る

アウトカメラを自在な角度で使えるのも利点

 アウトカメラは、メイン(5000万画素)+超広角(1600万画素)+望遠(1300万画素)の3眼構成。メインカメラの画像センサーにはソニー製の「IMX766」を採用しています。外側・内側どちらのディスプレー面にも3200万画素のカメラを搭載し、高画質で自撮りやビデオ通話ができるのも、OPPOらしいこだわりと言えるでしょう。

5000万画素をメインとするトリプルカメラを搭載

 自由自在な角度で使えることも利点。卓上に置いて動画を見たり、ビデオ通話ができたりするほか、夜景やタイムラプスなどを撮影する時にも重宝しそうです。

自在な角度で固定させて使える

カメラアプリは、利用スタイルによって表示が切り替わるようになっていた

 SoCはSnapdragon 888を搭載し、4500mAhのバッテリーを内蔵するなど、フラッグシップにふさわしいスペックを実現。別売の車載キットが用意され、カーナビとして使うこともできるそうです。

OPPO Find Nの主なスペック。SoCはSnapdragon 888で、メモリーは12GB、ストレージは512GB

OPPO Find Nの特徴のまとめ

8.4:9の大画面はカーナビにも適している

 カラバリは星夜(ブラック系)、雲端(ホワイト系)、浮光(パープル系)の3色。メモリーとストレージの容量が異なる2モデルが用意され、8GB+256GBモデルが7699人民元(約13万7600円)、12GB+512GBモデルが8999人民元(約16万900円)。想定していたよりも安かったのか、発表会場では価格発表時に歓声が起きていました。

カラバリは3色で、価格は7699元(約13万7600円)~。12月23日に中国国内で発売開始

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン