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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第287回

アメリカ海兵隊の創立記念日の記念品に珍しく布製品が登場

2021年07月11日 17時00分更新

文● むきみ(@TK6506) 編集● ASCII

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1999年の記念品はメダルでした

 毎年11月10日の海兵隊創立記念日に海兵隊の基地で開かれる記念式典とパーティー。その参加者に渡されるお土産品がときどき市中に出回るので、ちまちまと買い集めています。

 ただ、海兵隊の基地は世界各地にあってそれぞれが独自の記念品を作っているし、今年で創立から246年にもなります。記念品がいつごろから作られるようになったのかは知りませんが、コンプリートするのは至難の業……というか絶対無理。

 となると日本で手に入れやすい物を年代を区切って集めるのが現実的というわけで、在日米海兵隊の物に限定したうえで、それも沖縄と岩国航空基地、キャンプ富士があるので沖縄だけに絞っています。年代的には1998年以降。その年に特別何か思い入れがあるわけじゃなくて、たまたま最初に買ったクリスタルの文鎮が1998年第223回の記念品だったんですよね。まずはそれ以降の物にしようかなと。

 そして今回は第3回アメリカ海兵隊創立記念日記念品紹介の後半戦、前回のマグカップに続く2つ目はメダルです。

1999年、第224回の記念品はメダル。化粧ケースに入れられています

表は記念品でよく見るデザイン

 メダルやコインはグッズとして作りやすいのか、持っている中では数が一番多くてこれで6個目。1999年の第224回の時の記念品で、ウチにある記念品としては2番目に古い物になります。

直径は約6cm。金色ベースで中央に海兵隊のマーク、周囲に文字というオーソドックスなデザインでした

 表側は真ん中に海兵隊のマークがあり、その上に「Honor・Courage・Commitment」という文字が入れられています。これは海兵隊の最も中核となる価値観である「名誉・勇気・義務」のこと。記念品以外でもよく記されているもので、いかに海兵隊がこの言葉を大切にしているかがわかります。

裏には沖縄の地図と基地名が

 裏側は真ん中に沖縄の地図が配置され、周囲に「III MEF★MC BASE★1ST MAW★3RD FSSG★3RD MAR DIV」という文字が入れられています。

裏には基地名が入った沖縄の地図と部隊名が描かれていました

 この文字は沖縄駐留の部隊名で、たいていの記念品に書かれています。この中でBC BASEが相変わらず何のことかわからないんですけど、沖縄駐留の米海兵隊の統括組織名が「Marine Corps Base Camp Smedley D. Butler(バトラー基地)」だからその略称なのかもしれません。それ以外は次の通りです。

III MEF 3rd Marine Expeditionary Force:第3海兵遠征軍
1st MAW 1st Marine Aircraft Wing:第1海兵航空団
3D FSSG 3rd Force Service Support Group:第3海兵役務支援群
3D MAR DIV 3rd Marine Division:第3海兵師団

 地図には沖縄にある基地名も入れられています。

JWTC ジャングル戦闘訓練センター:ジャングル訓練施設(国頭村・東村)
Schwab キャンプ・シュワブ:訓練施設等(名護市・国頭郡宜野座村)
Hansen キャンプ・ハンセン:戦術的作戦訓練等(国頭郡金武町)
Courtney キャンプ・コートニー;在日米海兵隊司令部等(うるま市)
Ie Shima 伊江島補助飛行場:飛行場等(国頭郡伊江村)
Foster キャンプ・フォスター:米海兵隊太平洋基地司令部等(沖縄市・宜野湾市・北谷町・北中城村)
Futenma 普天間航空基地:飛行場等(宜野湾市)
Kinser キャンプ・キンザー:兵站施設(浦添市)

 この中でJWTCはあんまり馴染みがないというか、聞き覚えがないかもしれません。1998年3月に北部訓練場から改称された演習場で、正式名称は「Jungle Warfare Training Center」。キャンプ・ゴンサルベスとも呼ばれます。

 米国防総省唯一のジャングル訓練施設で、歩兵訓練や脱出生還・救命生存訓練など、密林環境を想定した過酷な戦闘に対する訓練が行なわれているそうです。字面だけでも過酷さが伝わってきますよね。

初めての布製品

 3つ目は昨年の2020年、第245回の記念品だったブランケットです。布物は製作費が高いのかあんまり人気がないのか理由はわかりませんが、布製の記念品を見るのはこれが初めてです。

なかなか高級感のある外箱で、フタの手前側は磁石で閉じるようになっています

箱を開けたらビニールに入ったままでした。どうやら新品のようです

 開けてみるとビニールに包まれたままの状態でした。出して広げたら乾燥剤も挟まったまま。箱の外側は傷がたくさん付いていましたけど、どうやら未使用新品のようです。布物なので新品なのはうれしいかも。

海兵隊のスローガン入り

 大きさを見ようと思って広げてみたら、なんだかラグマットっぽい。もしかしたらブランケットじゃなくてラグマットなのかな? 試しに床に敷いてみると、真ん中にドーンと大きく海兵隊のマークが入っていて雰囲気もめっちゃいい感じです。

真ん中には海兵隊のマーク。それを挟んで「THE FEW」と「THE PROUD」の文字が入れられています

 海兵隊マークの周囲には、記念品には必ず入れられている第何回の表記。2020年は第245回なので、「245TH MARINE CORPS BIRTHDAYとOKINAWA, JAPAN」と書かれています。両側の20は2020のことですかね。

 マークの上には「THE FEW」、下には「THE PROUD」の文字が入れられています。直訳すると「少数、誇り」みたいな感じですけど、これは2つでひとつの言葉になっていて、THE FEW THE PROUD=誇り高き少数精鋭という海兵隊のスローガンです。言うことがいちいちカッコいいなぁもう。

サイズは51×62インチ(約130×158cm)。コットンとポリエステルの混紡です

 付いていたタグによるとサイズは51×62インチ。実寸も端のケバケバを除くと約130×158cmで、表記のとおりでした。素材はコットン51%、ポリエステル49%の混紡です。このコットンとポリエステルの混紡は綿ポリと略されるそうで、コットンの風合いを残しつつシワになにくく、乾きやすいので洗濯も楽ちんといういいとこ取りみたいな素材なのだとか。たしかにヒザにかけても足で踏んでも肌触りがよくて、かなりオールマイティーな感じかも。厚さも1mm以上ありそうで、ブランケットとしてもラグマットとしても使えそうです。

プリントではなく織物です。ちょっとパターンが怪しいところがあるのはご愛嬌

 これなら実用品として十分使えると思うんだけど、気のせいかほかの年の記念品より多く出回ってるような感じなんですよね。ほかのに比べて箱が大きいから持って帰らなかった人が多かったりしたのかなぁ。

 まあでもそのおかげで値段もそんなに高くないから、これはコレクションとして保存しておいて、実用品としてもうひとつ買うっていうのもアリかもしれません。ていうか買います。

 次回、あと1個ご紹介いたします!

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