「欲しい時が買い時」「買わずに後悔より買って反省」というのは、古くから言われている趣味人の真言。ですが、欲しい時が買い時は、今のHonda車にピタリと当てはまりそう。というのも、今年3月にS660が2022年3月生産完了のアナウンスが出たと思いきや、4月には受注終了。今回紹介するマイチェン版シビック TYPE Rも昨年10月に発表したと思いきや、11月には既に受注完了しました。これって一体どういう事?
英国工場閉鎖とコロナ禍で入手困難に
TYPE Rを含む現行「シビック ハッチバック」を生産する英国スウィンドン工場が、この2021年中に閉鎖予定なのは報道のとおり。追加生産も事実上不可能という状態。実のところ、新型シビックが2021年に発表されるというのは既定路線で、今回のマイチェン版TYPE RはFK8型で、ルノーに奪われたFF最速の称号を取り返すべく開発されたという意味合いが強く、それゆえに23kg減量したリミテッドエディション(国内限定200台)が存在します。
残念ながらタイム更新はコロナ禍により夢と消えてしまいましたが、このようにマイチェン版TYPE Rは、ファイナルエディションの意味合いが強いモデルでした。そこに新型コロナウィルスによる生産活動休止の影響で、当初国内販売は夏を予定していたものが秋へとずれ込むものの、工場閉鎖のスケジュールなどから結果的に受注台数は絞られてしまうことに。結果的に入手争奪戦に拍車をかけてしまったというのが事の真相。
「買えないクルマを紹介してどうするんだ!?」と、担当編集のスピーディー末岡からお叱りの声が聞こえてきそうですが、いやいや紹介しなければならない事情があるのです。というのも4月29日にHondaの米国法人が11代目シビックのセダンタイプを発表。年内にもハッチバックタイプが登場する予定で、そこにTYPE Rの名が既にあるから。おそらく2022年に発売され、日本に上陸したらもちろん紹介する予定ですが、そのTYPE RにMT設定があるのかは現時点では不明。「ひょっとしたらFK8型シビック TYPE Rが最後のMTモデルになるかもしれない……」ということで今回ご紹介することになりました。
「そうなったら悲しいですね」というのは、この記事冒頭に登場しているモデルの新 唯(あらたゆい)さん。なんでシビック TYPE Rの記事にモデル女子が出ているのか? という事をご説明すると、昨年SUPER GTやSUPER FORMULAといったモータースポーツカテゴリで、小林唯叶さんの名前でレースクイーンを務めた人なのです。
「レースクイーンをしているモデルさんかぁ」と思うことなかれ。唯さんは昨年レースクイーンデビューしたのですが、一躍人気者となり、わずか1年で東京オートサロンのイメージガール「A-Class」のメンバーにファン投票の枠で抜擢! プレイボーイ誌でグラビアを飾るなど、それはそれは今後に大注目の女性なのです。
「栗原、お前が唯さんを推す気持ちはわかった。けれどTYPE Rという硬派なクルマを運転できるん?」とスピーディー末岡。ですが、唯さんはマイカーを所有しており、しかもそれがND型ロードスターのMTという、相当なクルマ好きなのです。しかも新車で購入し、慣らし運転は某漫画にも登場した栃木県の八方ヶ原というから二度ビックリ。Instagramの投稿によると、いつかはカスタムしてみたいというではありませんか。それを見たスピーディー末岡は「素晴らしい!」と称賛。この度お願いすることになりました。
そんなクルマ好きの唯さんとシビック TYPE Rは、今回が初めてではない模様。話によると、いわゆるクルマ好きの男子がTYPE R(おそらく初代EK9型)を中古で買った際、「ちょっと俺のクルマ、運転してみろよ」というノリで試乗したのだとか。「試乗といっても、広い駐車場でちょっとだけ運転させてもらった程度ですよ」とのこと。ちなみに当時の印象は薄かったようです。
FK8型シビック TYPE Rを目の前にしたクルマ好きの唯さん。どうやら唯さんのツボを突いたようで「すごくカッコイイ!」と称賛。特に大型のリアウイングがお気に入りのようで「これいいですよね!」と笑顔。ハッチバックのウイングがイイというのは、相当なクルマ好きです!
「ヘッドライトの形もイイですね」と、こちらも称賛の唯さん。彼女がNDロードスターを選んだ理由の1つが、ちょっと釣り目の顔立ちなのだとか。どうやら角ばった目のカッコイイクルマがお好みの様子。何が言いたいのかというと、時々見かける「女子受けが悪いクルマ」というウェブ記事には、大抵羽根のついたクルマやオープンカーはNGと書かれていますが、そのような事はないということ。唯さんのような女性もいらっしゃるのです。女子ウケとか関係なく、自分の好きなクルマに乗りましょう! と、閑話休題。
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