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超タフネススマホ「TORQUE」の5Gモデルは今春発表! 京セラが高耐久端末の歴史を紹介

2021年02月09日 15時45分更新

文● オカモト/ASCII

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 京セラは、同社の携帯電話事業30周年を記念した特別企画の一環として、TORQUEシリーズに代表される高耐久端末の歴史を紹介。その中で5G対応のTORQUE新モデルを今春発表することを公表した。

超タフネススマホ「TORQUE」の新モデルは5G対応でこの春登場!

京セラの高耐久端末は2007年に北米で開始
ユーザーの声を聞ききつ、耐久性能や技術が進化

 京セラの高耐久端末、ラグドフォンは、国内でTORQUEシリーズが始まるより早く、2007年に北米市場でフィーチャーフォンとして初登場した。ただ、その時点で高耐久端末に関する技術を持っていたがゆえに始めた、いわゆるプロダクトアウトで登場した製品ではないという。同社の製品開発は「市場観察」からスタートし、そこから必要とされる新製品の企画、求められる強度を実現するための技術の確立、ユーザーからのフィードバック、修理品の観察からの技術検証といったサイクルで進化していった。

説明を行なった、京セラ 通信機器事業本部 通信事業戦略部 第1法人ビジネスユニット 湯浅紀生氏

まずは北米で登場した京セラのタフケータイ

元々高耐久に関する技術があって、そこからスタートしたわけではないとする

 国内市場では、北米向けモデルのSIMフリーでの導入からスタートし、auで販売されているTORQUEシリーズは2014年に第1弾モデルが登場。シリーズ内でも耐久性の進化を進めており、G01では落下テストは高さ1.22mで下はラワン材だったの対し、現行モデルのG04では2mで鉄板・コンクリートとテスト内容も大きく変わっている。MIL-STD-810Gに含まれない独自試験でも、G02で耐海水、G04では連続落下試験をするなど、その耐久性能をあらためてアピールした。

2014年の第1弾モデルから、耐久性能や試験内容は確実に進化している

 こうした高耐久性に加えて、ユーザーの声に応えるための技術開発もその裏側で進められている。画面割れを防ぐために、単に強化ガラスを採用するだけでなく、耐擦傷性の高いコーティングが施されたアクリルスクリーンを組み合わせた独自のガラス割れ防止構造。シミュレーションを繰り返し、強度を確保したうえで樹脂製のインナープレートを用いることでの軽量化。また、外装パーツやバッテリー交換が可能な点にはこだわっており、ユーザーからの評価も高いという。

進化の過程で盛り込まれた独自技術。G04で採用された樹脂製プレートは落下時の変形も避けられ、連続落下耐性が向上した

TORQUEの頑丈さを示すユーザーからのエピソードを紹介

 京セラの高耐久端末は、法人市場でも存在感を示している。同社では単に端末を販売するだけでなく、アプリケーションやアクセサリーを含めた導入サポート、運用サポートをセットにしたソリューションとして提供。ここでは、北米で展開している「DuraForce」ブランドのSIMフリー端末を提供するほか、自営LTE無線(MCAアドバンス)を用いたトランシーバーのサービスを今春スタート、TORQUEシリーズほどの頑丈さではないが、業務の現場で気軽に持ち運べるライトラグモデルのスマホ、冷却ファンを搭載し、高負荷環境でも安定して高速通信ができる5G対応ルーターなども用意している。

法人市場にはSIMフリーモデルを提供している

昨年10月に発表した5Gルーター(今春以降販売予定)。ミリ波にも対応し、USB/無線/Bluetoothなどで接続可能。また、Snapdragon 865を搭載しており、単体でのデータ処理にも可能

 個人向けスマホの今後としては、北米市場では5Gモデルの「DuraForce Ultra 5G UW」がまもなく発売されるほか、日本でも今春にTORQUEの新モデルを発表予定という。「TORQUE G05」(?)では5G対応のほか、どのような進化が見られるのか、期待して待ちたい。

米国で発表したばかりのDuraForceシリーズの最新5G対応モデル


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