ファーウェイ通信 第126回
「HMS」って何? Androidスマホと何が違うの?
あのアプリやサービスは使える? ファーウェイのHMS搭載スマホ「P40シリーズ」のアプリ状況徹底入門
2020年07月15日 11時00分更新
スマートフォンを中心とした、さまざまなラインアップにまたがるファーウェイ製品を毎回詳しくレビューしている「ファーウェイ通信」。今回はちょっと中身を変えて、現在のファーウェイ製スマホで用いられている「HMS」というプラットフォームについて、また一般的なスマホと同じ点や異なる部分などについて、わかりやすく解説していく(※アプリやサービスの動作状況は、実際に検証した7月5日時点の情報です)。
今も昔もファーウェイ製スマホの操作や使い勝手はAndroidスマホそのもの
アプリストアなどに違いがある
極めて強力なカメラを搭載した「HUAWEI P40 Pro 5G」、税抜3万円台で5Gにも対応した「HUAWEI P40 lite 5G」など、最新のファーウェイ製スマホやタブレットは、「HMS(Huawei Mobile Services)」と呼ばれるプラットフォームを採用している。そのため「GMS(Google Mobile Services)」を採用している一般的なAndroidスマホとは異なる特長を持っている。
ただし、ここで確認しておきたいのは、こうしたファーウェイ製端末もAndroidをベースにしたスマホ/タブレットであることは同じという点だ。Androidのうち、OSとしての基盤となる部分はAOSP(Android Open Source Project)と呼ばれて、オープンソースプログラムとして公開されており、誰でも再利用が可能。現在のファーウェイ製端末でもこれが利用されており、ファーウェイ独自UIの最新バージョン「EMUI 10」もAndroid 10がベースになっている。
つまり、スマホとしての基本的な使い方やインターフェースなどは他のAndroidスマホと共通だ。すでにAndroidスマホを使ったことがある人が操作方法に迷うことはまずないだろう。
一方で、異なる部分も存在する。一般的なAndroidスマホでは、グーグルと契約のうえでGMSを採用するが、ここにはアプリストアである「Google Play」のほか、GmailやGoogleマップ、YouTubeといったグーグル純正アプリも含まれている。つまり今のファーウェイ製端末ではこれらが搭載されていない。
ただ、ファーウェイが独自にアプリストア「HUAWEI AppGallery」を用意しており、数的にはGoogle Playには見劣りするもののさまざまなアプリがダウンロードできるし、上に挙げたようなグーグルのサービスもウェブブラウザー経由で利用できる。そのあたりを次ページ以降でさらに詳しく見ていこう。
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