5Gに対応したスマートフォンは値段が高いと言われている中、比較的購入しやすい価格で販売されているのが、ソフトバンクの「AXON 10 Pro 5G」(ZTE製)である。AXON 10 Pro 5Gはその名のとおり5G対応のハイエンドモデルながら、値下げによって一括価格で7万円台と、軒並み10万円を超える5Gスマートフォンの中では購入しやすい価格を実現している。
実はAXON 10 Pro 5Gは、海外では2019年に販売されたモデル。ボディーデザインや基本的な機能はそのまま維持しながらも、チップセットなどを最新のものに変更して日本市場に投入することにより、ハイエンドながらも低価格を実現しているのだ。
だがそれだけに気になるのは、他の5Gのハイエンドモデルに負けない機能・性能を備えているかということ。実機を実際に使って確認してみよう。
薄くて非常にシンプルな本体デザイン
まずは本体を確認してみよう。AXON 10 Pro 5Gは約6.4型ディスプレーを採用しており、サイズは約73×159×7.9mm、重さは約176g。大画面スマートフォンとしては一般的なサイズだが、実際に手にして見ると、かなり薄い印象を受ける。
それには本体の薄さに加え、ディスプレー素材に有機ELを採用しており、背面だけでなく前面の側面部分にもカーブをかけたことが影響しているといえそうだ。また指紋センサーをディスプレーに内蔵していることも、有機ELを採用したことで生まれたメリットといえる。
ディスプレー表示にももちろん有機ELの特色が生かされており、発色がよくシャープな印象だ。加えてコントラストや彩度を自動調節して表示品質を向上する「ディスプレイ最適化」という機能も備わっており、こちらを利用すれば環境やコンテンツに応じた表示のチューニングもしてくれる。
一方、背面のデザインは非常にシンプルで、最近のモデルとしてはカメラ部分が小さくまとめられており、主張が強くないこともシンプルな印象を強くしている。ただカメラの出っ張り自体はそれなりにあるので、収納時などは注意が必要だろう。
側面のインターフェースも、電源キーと音量調節キー、充電用のUSB Type-C端子にSIMスロットと、最近のスマートフォンとしては一般的な構成といえる。イヤホン端子は用意されていないので、音楽などを楽しむ場合は専用のアダプターを用いるか、ワイヤレスイヤホンを使う必要がある。
この連載の記事
-
第478回
スマホ
「Zenfone 11 Ultra」は大型化路線! それは多くのニーズを満たすスマホへの進化 -
第477回
スマホ
ゲーミングスマホの領域を超えた! カメラ性能も大幅強化のASUS「ROG Phone 8」 海外版を一足先にチェック! -
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も -
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する - この連載の一覧へ