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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第152回

テレワーク化進行で格安SIMの通信速度は変化したのか?

2020年05月17日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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サブブランドの使用感は良好
格安SIMはお昼時は以前よりは改善していることもある

 今回はIIJmioを中心に速度測定してみたが、比較用に測定したUQ mobileではIIJmioと似たようなパターンで速度の上下はあるものの、影響が感じられるほどの速度低下はなかった。実際の利用でも時間帯による差はほとんど気にならないはずだ。

 OOKLA Speedtestのアプリでは、UQ mobileでは混雑時を除けば100Mbps超えの速度を記録することも多く、速度が落ち込む昼休みでも数十Mbpsは確保、動画配信に支障を来すことはなかった。

 在宅勤務が増えた世の中になっても、昼休みに動画視聴したいという要求には、UQ mobileやY!mobileといったサブブランドが有利という状況に変化はない。また、UQ mobileとY!mobileでは、時間帯による落ち込みの少ない点も共通している。

 今回はMVNOの格安SIMの変化を見てみたが、夜間は改善しているものの昼休みの利用が若干平準化したおかげで動画に適さない時間が増えてしまった可能性がある。

 動画ではなく、SNSやウェブ閲覧が中心であれば、以前よりも快適な可能性が高い。今回はIIJmio以外にもいくつかのMVNOの格安SIMで試して、おおむね同じ傾向だった。

格安SIMのメリットは乏しくなったが……

 新型コロナウイルスの影響でインターネットの通信が変化しているが、残念ながらMVNOの格安SIMは在宅勤務が多い時代になってもあまり有利な部分が見いだせない状況が続いている。特にサブブランドは若干料金が高い程度で通信速度で有利なのは大きい。

 また、固定回線代わりといった目的で月50GBのような大量のデータ通信をする場合は、3大キャリアのほうがオトクな状況。さらに、現在のところ6月末までだが、3大キャリアやサブブランドは、学生を中心とした25歳以下のユーザーに対しては、50GBまでの追加チャージを無償化している(UQ mobileは現状5月末までで月30GB)。

 このようにMVNOの格安SIMには厳しい状態だが、月1000円以下で使えるデータ専用回線を活用するなど、まだまだメリットがある。自分の状況や使い方に合ったモバイル通信回線を確保してほしい。

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