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イオンモバイル、月額980円でスマホデビュー層を狙い撃ち

2020年02月06日 18時30分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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 イオンリテールが提供するイオンモバイルは2月6日、60歳以上の利用者向けに、月額980円でデータ通信200MBつきの音声プラン「やさしいプランmini.」を発表。3月1日から提供を始めます。「12ヵ月のみ」などの制限がなく、ずっと月額980円で使えるもの。無料通話はありません。同社が60歳以上向けに提供していた月額1980円の「やさしいスマホ」よりさらに敷居を下げたプランです。

 あわせてアンチウイルスなどセキュリティサービスを一体化させた月額200円の子ども向けフィルタリングサービス「イオンモバイルセキュリティPlus」も発表。3月1日から提供します。LINEやツイッターなどアプリ内ブラウザーのフィルタリングにも対応し、問題のあるサイトだけをブロックできます。

 また春のキャンペーンとして、対象プランを期間内に契約した場合、料金を4ヵ月にわたって値引きする企画も発表。たとえば4GBの音声プランの場合、4ヵ月間は月額680円で利用できます。受付は2月14日から。同期間は、MNPで初期費用が1円になるキャンペーン、対象端末を契約と同時に購入するとWAONで5000ポイントをプレゼントするキャンぺーンなどもあわせて実施します。

●「3G停波」で60歳以上の乗り換え増えた

 イオンモバイルは低価格の料金設定と、店舗を使ったアフターサービスが強み。イオンリテール 専門事業本部 モバイル事業部 井関定直事業部長は、昨年は18歳未満と60歳以上をねらった「3年学割」「やさしいスマホ」が好調で、契約数は60万回線にせまる勢いだと話しました。特に秋からは3G停波のダイレクトメールが送られたこともあり、60歳以上の乗り換えが増えたといいます。

 新プランを追加した背景について、店頭では「電話しか使わないのにスマホにすると高くなる」と言われるなど、ガラケーからスマホへの乗り換える際のハードルがまだ高かったと説明。「ガラケーからファーストスマホに乗り換えるときの隔たりに歩み寄れていない。(既存プランは)オーバースペックだったんじゃないかと認識をあらためなおした」(伊関氏)と話しました。

 なお30〜40代のスマホコアユーザー層に対しては、引き続き低価格の料金設定を強みとする姿勢を見せました。ソフトバンクがワイモバイル・LINEモバイルで上・中・下の料金ラインナップをそろえた一方、NTTドコモとauはまだ中間価格帯が薄いため、「まんなか層をとっていきたい」(伊関氏)と話しました。

●スマホデビューなら200MBでまかなえる

 新プランでデータ容量を200MBにしたのは60歳以上の利用者層が便利に使っている機能は「天気予報」「地図・乗り換え案内」「LINE」くらいだという実態があったため。それだけなら200MBでまかなえるという判断です。一方60歳以上の利用者は店頭での有償サポートも好評だといい、今後は新プランを入り口として、60歳以上向けの細かく刻んだプランを展開する可能性も示唆しました。

 実際、親のスマホデビューを手伝ったとき、詳しく使い方を聞かれたのは私とのメールと乗り換え案内くらいでした。今はソフトバンクのスマホデビュープランで1GBを使っていますが、自宅にWi-Fiを引いていることもあり、毎月1GB使いきれているかどうかわかりません。イオンモバイルが念入りに通信量のサンプルを考えたと考えれば、親も200MBくらいでよかったのかもしれないですね……。



   

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