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今回は衛星のレーダーデータから海氷領域の検知するアルゴリズム

さくらインターネット、第3回衛星データ分析コンテストを開催

2019年10月04日 14時30分更新

文● ASCII編集部

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 さくらインターネットは10月4日から、第3回衛星データ分析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」を開催した。

 同社とSIGNATEが共同で開催するもので、経済産業省の「政府衛星データのオープンアンドフリー化・データ利活用促進事業」の一環として実施。さくらインターネットが構築・運用している衛星データプラットフォーム「Tellus」の利活用促進のため、衛星データの利活用事例の可視化、優秀な分析人材の発掘、衛星データの種類の周知・啓蒙などを目的としている。

 今回のテーマは「SARデータを用いた海氷領域の検知」。第一管区海上保安本部は北海道周辺海域の海氷による海難防止などを目的として海氷情報を提供しており、航空機や巡視船艇による海氷観測だけでなく、人工衛星による海氷観測画像の解析も実施している。しかし合成開口レーダー(SAR)のデータから海氷領域を判読するには高度なスキルが必要としており、コンテストではSARデータから海氷領域をより高い精度で検出するアルゴリズムの開発を目指す。

 使用するデータは、北海道周辺海域における陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)搭載PALSAR-2による観測データ。優れた検出精度を備えたアルゴリズムについては、開発者の方を表彰するとともに、Tellusにて利用できる形で公開するという。参加費は無料、実施期間は11月30日まで(予定)。賞金は1位100万円/2位60万円/3位40万円。審査結果は2020年1月下旬発表予定。

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