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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第616回

パナソニックのミラーレス一眼「DC-G99」で子猫三昧の日

2019年06月22日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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保護された子猫はまずはケージへ。めちゃカワイイ兄弟猫は母親と一緒に保護されたのでくつろいでてよい感じ。でも格子の外が気になるのは子猫だから。ちょこんと立っててたまらん。2019年6月 パナソニック LUMIX DC-G99

カワイイは正義! パナの最新ミラーレス一眼で
子猫を撮りまくり!

 2019年春の(もう夏だけど)新製品シリーズ、まだ続くのである。今回はパナソニックのマイクロフォーサーズミラーレス一眼「LUMIX DC-G99」(以下、G99) 。

 今年はフルサイズセンサー機が注目を浴びているけど、日常的に持ち歩くにはちょいとデカくて重いし、黒くて太いレンズがにゅおっと伸びてくると猫もびっくりする。その点、G99は一眼レフっぽいスタイルながらコンパクトで軽いのでよいのだ。

しっかりしたグリップとEVFを持つ本格派……だけど価格は手頃で使いやすいパナソニック「LUMIX DC-G99」。デジタル一眼入門にもおすすめ。一緒に写ってる猫はうちのかふか

G99って名前が不思議だけど、ざっと使ってみたところ、「G9 Pro」というハイエンド機の弟分で、「G8」という中級機種の後継モデル。

 しかも、今は子猫の季節。保護猫シェルターにも子猫の保護依頼が多いと聞いて子猫三昧しにいってきたのである。訪れると、子猫たちはケージに。まだ他の猫と一緒にするには早い(ウイルスチェックとかワクチン接種とかが必要だし)のである。さっそく見つけたのがケージの奥でくっついて寝てる兄弟。なんというか子猫のヤバさ全快。小さくてふわふわしてて耳がでかくてヤバいのである。寝てる姿だけでもしばらく飽きずに見てられる。

仲良く寝てる兄弟猫。今回はシグマの「30mm F1.4 DC DN」を使って撮影。このレンズ、お手軽価格ながらめちゃオススメ。2019年 パナソニック LUMIX DC-G99

 今回の難敵は「ケージ」。上の写真はケージの奥の方に猫がいたのでいいのである。奥にいるとケージに近づいてその隙間から撮れるから。猫が手前近くにいるとどうなるか。こちらとしては子猫を怖がらせたり変に刺激したりしたくないので、ちょっと距離をおいてそっと撮りたい。でも、格子が映り込みやすくなってこうなっちゃうのだ。

ケージの格子は目にかぶらないように。こういう格子はできるだけ開放絞りで大きくぼかすこと。今回はF1.4で撮影。2019年6月 パナソニック LUMIX DC-G99

 ケージ内の猫を撮るときの鉄則は「目」目が、少なくとも片方の目は格子にかぶらないようにすること。ちなみにダメな例はこちら。手前の目が思い切りかぶっております。

急に子猫が動いたので、と言い訳。寝てない子猫は細かく動くので大変なのです。2019年6月 パナソニック LUMIX DC-G99

 おそろしいですな。もうひとつ大事なのはピント。カメラのAFはその性格上、手前にある格子にピントがあってしまいやすいのです。G99はさっとAF枠の大きさを変えられたり、ピンポイントAFで一点にピントをあわせにいくことができて、この点ではかなり有利なのですが、起きている子猫のようにじっとしてないヤツが相手だと難しい。うまく格子の隙間から猫の目が見えている瞬間を狙うべし。

にしても、めちゃ美猫でした。美子猫。模様もきれいだし。保護されたとは思えないくらい。すぐに里親が決まりそうだ。2019年6月 パナソニック LUMIX DC-G99

 こういうとき、猫瞳AFとか猫認識AFが欲しいですな。パナソニックの場合、フルサイズセンサー機のS1には「動物認識AF」がついてますが、残念ながらG99には未搭載。次期モデルのG999(?)にはぜひ動物認識AFをつけていただきたいと思う所存です。他社のカメラもぜひ。

 これ、動物園で檻の中にいる動物を撮るときも基本的に同じなので気をつけるべし。カメラ任せのAFだと手前の格子にピントが合っちゃうので、AF枠を最小にして格子の奥にいる動物の目を狙うのだ。

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