猫瞳AFにはちょっとしたコツがいる
というわけで、さらなる「猫瞳AF」を楽しむべく、いつもの「保護猫シェルターqueue」へ。お世話になっております。
さっそく床の上にごろんと転がっていた白猫を見つけたので猫瞳AFチェック。撮るときは親指でAF-ONボタンを押し、瞳を検出させてからシャッターを押す。ちなみに、フォーカスモードはAF-Cに。そうすると猫が動いても瞳をおいかけてくれる。
AFエリアは「ワイド」か「ゾーン」にする。この写真だと拡張フレキシブルスポットになってるけど(わたしがミスった)、基本的に指定したAFエリアに対して瞳を探しにいくので、広めにしておいた方がいい。瞳をうまく見つけられないときは、AFエリアを猫の顔がおさまるサイズに小さくしてやるとよいそうだ。
これで撮影したのが冒頭の写真。白をより白く見せるために+2の補正で。めちゃ楽しいわ、これ。便利なのは当然として、緑の枠が猫の瞳に追従してくれるさまは撮っていて気持ちいい。それ、大事。
では、猫の瞳をどのくらい追いかけてくれるのか。なんと一度捉えたら、横を向いてもOKだった。
えらい。で、このときに撮った写真がこちら。
ついでに舌で鼻を舐めた瞬間も。
さすがに眠ってる黒猫や白猫の瞳検出は無理だったけど(まあ普通に考えればそうだ)、目が開いていれば黒猫も大丈夫。
これを見ると、ちゃんと手前の瞳にピントが来てるのがわかる。
キジトラ、白、黒と来たので最後はハチワレで。猫ベッドからでてこようとしてる姿をどうぞ。
いやあ、楽しすぎてヤバいですな。ちなみに、α6400やα9も夏頃に「猫瞳AF」対応の予定だ。この2機種はリアルタイムトラッキングAFに対応しているので、よりハイレベルな高速AFを楽しめそうである。
猫って、よく目をつぶるし、横を向くし、じっとしてないので瞳が見えなくなることも多いわけで、瞳AFの対象としては難敵なのだけれども、よく実現してくれた。将来は「猫の後ろ頭AF」とか「目を閉じた猫AF」とか、とりあえず瞳が見えなくても「これは猫じゃね」となったらそこに合わせてくれるといいなと思っております。今のままでも飼い猫を撮りたい人には超オススメ。
おかげで構図や露出やシャッターのタイミングに専念できる。しかも、αシリーズはモニターがチルト式なので、さっと開いて猫目線撮影ってのも簡単だし。
次回は、屋外の地域猫で猫瞳AFに挑戦します。室内にくらべて過酷なシーンでどのくらい猫の瞳を捉えてくれるか、乞うご期待。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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