パフォーマンスに過度な期待は禁物
CPUはMediaTek製のMT6739WW(1.5GHz クアッドコア)。メモリーは2GB、内蔵ストレージは16GBという構成だ。メモリーが2GBあるので、ブラウザー、メール、電話などの基本操作での心配はないが、長く使うとパワー不足を感じる場面に出くわすだろう。
筆者は普段ハイエンドのスマホを使っている。Tommy3 Plusを使い始めた当初は、そんなに遅いとは思わず、ストレスなく使えた。だが、SNSやゲームなどのアプリを追加して、立て続けにアプリを起動するようになると、アプリの起動や切り替えに時間がかかったり、反応がずれたりすることもあった。マルチタスク画面を開いて、使わないアプリを終了させる、といった操作も必要になる。というよりも、マルチタスク操作を頻用するヘビーユーザーには向かないだろう。
OSはAndroid 8.1で、初期設定のホームアプリはベーシックなAndroidホームに近い。前モデルのTommyには、Wiko独自のホームが設定されていた。個人的には独自性のあるホームのほうが好きなのだが、スマホの操作に慣れていない人や、他メーカーのスマホから乗り換える人にとってはベーシックなホームが使いやすいだろう。なお、ワンタッチで切り替えられる「シンプルモード」があり、シニアに持たせるときに便利そうだ。
【まとめ】Tommy3 Plusの最大の魅力は価格!
Tommy3 Plusの最大の魅力は、なんといっても価格だ。10万円を超えるスマホが珍しくなくなってきている中、「Tommy3 Plus」は1万4800円(税抜)。オープン価格なので、販売チャネルやキャンペーンによっては、さらに安く買えるはず。
ちなみに、2018年秋に発売されたiPhoneの最新モデルは、SIMフリーの最安がiPhone XR(64GB)で8万4800円(税抜)。つまり、iPhone XRの1台分の予算で、Tommy3 Plusを5台も買えるのだ。スペックに大きな差があるので「iPhone XRにはTommy3 Plus5台以上の価値がある」という人もいるだろうが、スマホの使い方は人それぞれ。多くの機能を求めず、自分の用途に足りるのであれば「Tommy3 Plusで十分」と思う人もいるだろう。
スマホを初めて使う人や、用途が限られるライトユーザーで、とことん初期費用を抑えたい人には持ってこい。DSDVに対応しているので、海外渡航時用の2台目としても検討する価値はある。
Wiko「Tommy3 Plus」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 5.45型液晶(18:9) |
画面解像度 | 720×1440ドット |
サイズ | 約71.3×147.6×8.6mm |
重量 | 約150g |
CPU | MediaTek MT6738WW 1.5GHz(クアッドコア) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
OS | Android 8.1 |
対応バンド | LTE:1/3/5/7/8/18/19/20/26/28/38/41 W-CDMA:1/2/5/6/8 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
VoLTE | ○(ドコモ、au、SB) |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | アウト:13メガ/イン:5メガ |
バッテリー容量 | 2900mAh |
生体認証 | ○(顔) |
SIM | microSIM×2 |
USB端子 | microUSB |
カラバリ | ミラー、ブラック、ブリーン、チェリー・レッド |
この連載の記事
-
第481回
スマホ
「ROG Phone 8 Pro」は性能が良いにもほどがある! 日常使いもゲーミング機能も超充実 -
第480回
スマホ
強力なAI機能を備える「Pixel 8a」、1万円の値上がりもコスパは健在 -
第479回
スマホ
祝日本上陸! ライカカメラ搭載「Xiaomi 14 Ultra」ならエモい写真が撮り放題だ -
第478回
スマホ
「Zenfone 11 Ultra」は大型化路線! それは多くのニーズを満たすスマホへの進化 -
第477回
スマホ
ゲーミングスマホの領域を超えた! カメラ性能も大幅強化のASUS「ROG Phone 8」 海外版を一足先にチェック! -
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も - この連載の一覧へ