最新パーツ性能チェック 第249回
「Apex Legends」で平均フレームレート120fps以上!
GeForce GTX 1660 TiはDXR&DLSSナシでも強い新世代ミドルクラス
2019年02月22日 23時00分更新
VRAM消費量の激しい「BIOHAZARD RE:2」でも大丈夫
Battlefield VでVRAM搭載量の話が出たが、特にVRAM消費量の凄まじい「BIOHAZARD RE:2」はちゃんと遊べるのだろうか? 画質関係は全オプションを有効にし、一番重い設定を選択したがアンチエイリアスだけは負荷の割に品質の悪い「SMAA」でなく、1段下の「FXAA&TAA」を選択している。
テストは警察署ロビー~西側通路にかけての一定のコースを移動し、その際のフレームレートを「OCAT」で計測した。
最高画質設定にすると、テクスチャーなどのキャッシュをVRAM内に確保するため、「13GB程度使われるぞ?」と脅かされるが、VRAM 6GBのGTX 1660 Tiでもプレイは快適だ。ただし、ゲームを始めてすぐの状態では時々ひっかかる(キャッシュにないデータを蓄積する処理?)ため、事前にコースを1回走った状態での計測とした。
とはいえ、初回走破時でも最低フレームレートが少し下がる程度で、平均フレームレートは数fps程度しか変化しない。それを考えるとGTX 1660 Tiは悪くない選択と言える。VRAM 8GBもあるGTX 1070をわずかだが上回っているので、フルHD環境でならVRAM搭載量を気にする必要はなさそうだ。
「Anthem」ではDLSS非対応なのが悔やまれる
最後に検証終盤にプレミアムアクセスが始まった「Anthem」も回してみた。画質は“ウルトラ”とし、フリープレイでマップ内の一定のコースを移動し、その際のフレームレートを「OCAT」で計測した。
このゲームはHDR対応ディスプレーを接続すると問答無用でHDRが有効になるため、非HDR環境とは若干パフォーマンスが違ってくる可能性がある。今回筆者はLGエレクトロニクスの「32UD99-W」(HDR10対応4Kディスプレー)を利用した。さらに、GTX 960はフルスクリーンモードでは画面が暗転したままになる不具合に遭遇したため、GTX 960はウィンドウモードで計測した。なお、WQHDや4Kは動作に怪しい点が見られたので計測を見送っている。
画質を一番上にするとかなり重く、フルHD設定でも最低フレームレートで60fpsを上回れたGPUはひとつもなかった。安定したフレームレートを得るにはRTX 2080クラスのGPUが必要だろう。
GTX 1660 TiはフルHDならば画質をある程度下げることで対応できるが、Tensorコアがないことが惜しまれる。AnthemのDLSS対応は後日とのことだが、DLSSによるパフォーマンスアップが享受できないからだ。DLSSに興味があるなら、数千円上乗せしてRTX 2060を選ぶべきだろう。
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