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世界初「人工流れ星」への一歩、日本企業エールの衛星が打ち上げ

2019年01月17日 10時42分更新

文● Charlotte Jee

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日本の宇宙関連スタートアップ企業であるALE(エール)の開発した人工衛星が、1月17日に打ち上げられる。同社はこの打ち上げにより、世界初の人工流れ星の実現に向けて第一歩を踏み出すことになる。

同社の人工衛星は宇宙航空研究開発機構(JAXA)のイプシロンロケット4号機に搭載され、日本時間1月17日午前9時50分(米国東部標準時間で1月16日午後7時50分)に、他の6つの衛星とともに、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる。東京に本社を置くALEは、過去7年にわたって同人工衛星の開発に取り組んできた。今回の打ち上げは、人工流れ星の実現をさらに推し進めるためのデータ収集を目的とした実験である。

打ち上げられた人工衛星は、数センチメートルの大きさの物体を多数放出する。それらが地上約60キロメートルの上空で大気圏に再突入する際に、温度が上昇して分解し、無数の輝きを放つという仕組みだ。ALEによると、その現象は自然の流れ星よりも長く続き、光害のひどい地域の上空でさえ肉眼で見られるほどの明るさだという。

ALEは世界初の人工流れ星を、2020年春に広島の上空で実現したいと考えている。そうなれば直径200キロメートルの範囲で、600万人もの人々が流れ星を目にすることになるという。

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