ソニーのコンデジと
パナソニックのミラーレスが最高すぎた
4月は2台とりあげる。どっちも魅力的だったので。
ひとつめはフルサイズミラーレス一眼をひっぱるソニーのα7 III。α7も3代目にしてぐんと完成度があがって性能的にも使い勝手的にも一歩リードした。これはソニーの時代が本格的にくるか、と思ったものである。α7 IIIをみてミラーレス一眼に移行した人も多いに違いない。
α7の凄さはデザインコンセプトも進化の方向もラインナップもブレないこと。最新のデジタル技術をガンガン投入しつつ、ボディーは小さいままというソニーの特徴が出てるシリーズだ。特に「速さ」は素晴らしい。
もう1台は富士フイルムのX-H1。富士フイルム初のボディー内手ブレ補正を搭載し、超高速AFと連写を実現したハイエンド機。ちょっと高価でボディーも大きめだけどフラッグシップに相応しい高性能モデルなのだった。シャッタースピードと絞りとISO感度がそれぞれ独立したダイヤルを持っていて、上面の液晶パネルを観ながらカチカチと自分でダイヤルを回してセッティングするところが気持ちいい。
写真は京都で撮ったもの。早朝の公園。朝早すぎて、出店もまだシートで覆われていたのだが、その前に猫が2匹。
「おい、中に何か食べ物がありそうだから、おまえいってこい」
「わかった、ちゃんと見張ってろよ」
てなフキダシをつけたくなる感じである。
ちなみに、特にめぼしいものはなかったようで、すぐに出てきたのでした。
5月はパナソニックのミドルクラスミラーレス一眼GX7 Mark IIIをピックアップ。ファインダーがボディーの左肩についていて上面がフラットなスナップ撮影に向いたカメラ。
パナソニックのミラーレス一眼って多機能の割に使い勝手がよくて、完成度が高いのである。特にタッチパネルのレスポンスや使いやすさはさすがパナソニックという感じ。マイクロフォーサーズ機ならではの機動力もあるし。
5月まで来たわけだけど、ほとんどがミラーレス一眼なのだった。2018年はそういう年として記憶されるのだろうなあ。いやもう一気に「もうこれからミラーレス一眼だぜ、もう一眼レフの時代じゃないぜ」って流れが作られた感じ。古くからミラーレス一眼派だったわたしにはうれしいことである。
でも6月はコンデジをピックアップ。名機がひとつ出たのである。それはソニーのCyber-shot RX100 VI。α7もそうだったけど、ここ数年のソニーってブレないのだ。RX100シリーズも初代RX100のデザインコンセプトをずーっと受け継ぎつつ進化して、とうとう6代目。
この6代目は「究極のコンデジ」といっていいくらいよくなってた。ズーム倍率が上がって望遠にも強くなったし(猫を撮るときはこれ大事)、AFも連写も超速いし、ファインダーもついてるし、それでいて小さいし。お値段はそれなりにお高めなのだけど、これ1台あれば普通の人はそれでOKなんじゃないかと思う。2018年のベストコンデジだ。
以上、今年のデジカメと猫写真で振り返る2018年上半期編。新製品の数は少ないけれども、ひとつひとつが印象的なカメラだった。
次回は下半期編。もっと印象的なあの大物たちの登場である。
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老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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