興味のない白物家電を見に行って
“遊べる冷蔵庫”を衝動買い
筆者が横浜市緑区から現在の上野に引っ越してから約15年。冷蔵庫の平均買い替え年数の12年を大きく超えて15年近く頑張ってきた、三菱電機の冷蔵庫を買い替えることになった。トースターやコーヒーメーカーなど、一部の生活白物家電にはピクピクと興味をそそられる筆者ではあるが、洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの大物家電にはトンと興味が湧かない昭和人間だ。
1週間ほど前に、ワイフに頼まれて秋葉原のヨドバシカメラを訪ね、家電各社の冷蔵庫のパンフレットをほぼすべて集めてきた。パンフレットをざっと見て「次は日立かパナソニックだ」という結論に達し、翌週にワイフに連れられて商品をゆっくり見ることができる平日の午後を狙って再訪問した。
そして、当初購入対象と決めていた「両開きの600リットルクラスの日立とパナソニックの冷蔵庫」を、店員さんの説明を聞きながらじっくり眺めて触ってみた。しかし、最終的にワイフの選んだ冷蔵庫は、事前候補にも上っていなかったシャープの「プラズマクラスター冷蔵庫(SJ-GX55E)」だった。おまけに、サイズは当初予定より50リットルも小さい551リットルのモデルだった。
シャープの冷蔵庫に決めた最大の理由は、なんと「Ag+イオン加工製氷ユニット」を採用した“大きくて透明度の高い綺麗な氷”を作ることのできる「キラット製氷モード」だった。間違いなく、衝動買いが得意な筆者を軽く超える、ワイフの全開かつ変幻自在な衝動買いモードだ。
冷蔵庫には興味がなかった筆者だが、土壇場での機種変更が少し心配になったので、購入決定となった冷蔵庫を自分なりにチェックした。最初に筆者の目に飛び込んできたのは両開きドア(シャープは“フレンチドア”と呼んでいる)の右側の少し幅の大きなドア表面に取り付けられている、スマホサイズの液晶画面だった。宅内のWi-Fiルーターと無線LAN接続することでネットに接続し、さまざまなIoT的なお知らせなどに使えるらしい。
結局のところ、ワイフの選んだ“キラット製氷モード”がひとつのウリである冷蔵庫を、筆者がピクッと来た“無線LAN接続”が衝動的に後押しをした格好になり、初めからシャープのプラズマクラスター冷蔵庫を買うことが目的で来ていたかのように、トントン拍子で機種が決まった。
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