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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第211回

シャオミがイギリス進出、欧州4ヵ国目でシェア2位のファーウェイをうかがう

2018年11月15日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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欧州での知名度はまだファーウェイやWikoが上か
最終的に狙うは米国市場か!?

 参入から1年が経過しようという10月後半にスペイン・バルセロナにあるVodafone Spainのショップに行った。Xiaomiの「Mi MIX 2」はHuaweiの「HUAWEI Mate 20」「HUAWEI P20 lite」、Samsung「Galaxy A8」、LG「G7」などと”Top 10”として並んでいた。しかし店員によると、Xiaomiの知名度はまだまだ。安価モデルではWikoの方が知られているとのことだった。

スペインのVodafoneのショップで見たシャオミの端末

 Xiaomiは2018年に入り、出荷台数がすでに1億台の大台に達したことを発表している。IDCの第3四半期のデータでは、前年同期比21.2%増でシェアは3位(出荷台ベース)。数字としては好調だが、ほとんどが中国市場だ。実際に2017年の売上高のうち、中国は72%を占めている。もちろん欧州市場拡大がうまくいけば、さらなる成長が見込める。

 気になるのはその先だ。欧州展開を拡大しつつ、CEOが数年前に明らかにしていた米国市場拡大を実現するのか……。米国は巨大市場であり、市場シェアでナンバー2であり、最大のライバルと言えるHuaweiの知名度がない市場だ。ここで成功すれば、市場の動きが大きく変わりそうだ。それに向けた足がかりとなるかに注目される。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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